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大阪府知事の吉村洋文さん、うっかり「コロナウイルスにイソジンが効く」とか言ってしまいメルカリがイソジン祭に(追記あり)

(追記 19:29) 当記事下部に、NHKからの続報とその内容を受けた見解を記述しています。

 「なんてことをしてくれたんだ」と思うわけですが(後述)、大阪府知事の吉村洋文さんが「コロナウイルス対策にはポビドンヨードが有効」と記者会見で乏しい根拠でブチ上げてしまい、騒動になっております。

 お陰でポビドンヨードを含むうがい薬である「イソジン」シリーズが有効であると誤認した大阪府民ほか国民がイソジンを求め、さらにメルカリなどネット西成地区ではイソジン出品落札祭りが開催されております。

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 しかもこのイソジンシリーズは第3類医薬品であるため、本来転売は違法なのですが(薬機法24条1項)、普通に売買できてしまうあたり、さすがはメルカリだなあと思うわけであります。

 で、肝心の「本当にイソジンはコロナに効くの?」でありますが、今回の吉村洋文さんの記者会見で述べられた事実関係を精査すると「イソジンなどポビドンヨード水溶液で口腔内洗浄した『陽性で軽症患者である』被験者からコロナウイルスが検出されなかった」ため、「軽症患者が使用することで、重症化を抑制する効果があるとの研究」の成果を披露したのだとのことです(大阪府健康保険部)。ただ、細かく内容を訊くために新型コロナウイルス対策部局に電話しましたが全然つながりませんでした…。

 それらしい研究があるのかなと思ってイソジンを出している明治HDの広報担当に新型コロナへの有効性について質問してみましたが現段階では回答はありません。また、大阪府のコロナ関係をやっている人にも訊いてみたのですが「そのような研究で具体的な成果があったという話は承知していない」とのことでした。

 で、大元のムンディファーマ社自体は7月20日にパブを打っていて、ポビドンヨードでコロナウイルスは不活性化する、としています。ただこれは単に口腔内に付着しているコロナウイルスを壊せることを示唆するものであって、重症化リスクをポビドンヨードでダイレクトに避けられるとか、長時間感染力を減衰させることを証明したものでもなさそうです。

 つまりは、「軽症患者にイソジンでうがいをさせて、そこから唾液やスワブを利用したPCR検査を行ったところすべて陰性だった」という話であって、イソジンで洗浄してのどの表面などにいるコロナウイルスが壊れたというだけではないかと思うんですよ。この結果をもって「重症化を抑制する効果がある」とか「コロナウイルスの感染対策にはイソジンが有効」という知見にはたどり着かないはずです。少なくとも、本人のウイルスの感染状態や感染力の強さ、経過観察をしたうえでの症状改善or重症化率ぐらいまでは比較実験していただかないことには、また、その内容を公開してもらわないと駄目だと思うんですよね。

 さらには、大阪府や国民の間で「コロナウイルスにはイソジンが有効」という現段階では確定していない、そしておそらく間違った知見が広まる一方、口腔内では一時的に洗浄されてコロナウイルスが壊れている状態でPCR検査でもやったら、無症状や軽症者は特にPCR検査偽陰性が乱発してしまいかねません。

 大阪府の一連のコロナ対策絡みでの発表は、大阪の独自性を出そうという努力は認めるものの、例の意味不明な「K値」(中野貴志教授・核物理研究センター、宮沢孝幸准教授・京大ウイルス再生研)や、製薬ベンチャー「アンジェス」と共同開発し早期治験が行われるとかいうコロナワクチンなど、ちょっと知能指数に課題を感じる事例が多数あって、前のめりすぎなのではと思わずにはいられません。

 なにぶん大阪なので仕方がないのかなあと思いつつも、吉村洋文さんにきちんとしたブレーキ役を担うブレーンがいないのではないかという危機感も抱きますが、少なくとも現段階で「イソジンがコロナに有効」という話は大阪府に関連する論文なり調査結果なりを出してもらってからでないとにわかに信じられるものではないよということは申し添えておきます。

 また、イソジンをみだりに転売するようなことはそもそも違法であるということも含めてメルカリ他ネットオークション屋さんには対策徹底していただければと願います。

(追記 19:29) とか言っていたら、NHKから根拠に関する内容が報じられていました。ありがとうNHK。

担当する「大阪府立病院機構大阪はびきの医療センター」の松山晃文 次世代創薬創生センター長は、「唾液のウイルスを減らすことで、家庭での身近な人どうしの感染などを減らす効果があるのではないかと期待している。数十例や数百例でははっきりとは言えないので、大規模な研究で確かめたい」と話しました。
一方で、松山センター長は記者団に対し、「うがいをしたあと、1時間程度でウイルスの量が再び増えるケースもある。うがい薬を使って、何回もうがいをすると喉を痛める可能性もあるので、注意が必要だ」と述べました。

 そうですか…。

 「はっきりとは言えない」のに、大阪府知事・吉村洋文さんが記者会見まで開いてイソジン効くかもと口走ってしまい、国民が真に受けて薬局に走りうがい薬を棚から全部買い上げてしまったということなんですかね。

 もちろん、ふたを開けてみたら一発逆転で「効果あったじゃん」となり、ありがとう吉村洋文そのまま日本国総理大臣をお願いしますとなるコロナ救世主爆誕の可能性も否定できないわけですが、常識的に考えればこんなレベルの話で国民をぬか喜びさせるなよという気持ちでいっぱいになります。

 大阪都構想でもやっててくれよという感じでしょうか。


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神から「お前もそろそろnoteぐらい駄文練習用に使え使え使え使え使え」と言われた気がしたので、のろのろと再始動する感じのアカウント

で、貴殿は最近誰から「スキ」と言われたんだ?私が好きと言ってやろうか?
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作家/投資家。当アカウントは概ね個人の意見です。情報法制研究所上席研究員、お座敷置物芸全般。ゲームと読書と野球と調べものと。

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コメント (2)
こんにちは。細かいですが、イソジンという名前のお薬は今明治からは出てないはずです。昔ながらのカバさんをキャラを使ったうがい薬は、明治から出しているので、ややこしいですが!!
うがった見方として、わざとPCR検査ででないようにごまかす隠蔽をやってる。九州の店頭も転売厨とさもしい情弱ジジババのせいですっかりから。さもしい愚かなジジイが店員に食ってかかるさま。浅ましいことこの上もない。関西の自治体は全部潰したほうが良い。かえって感染がわからないのはクラスターを悪化させる。デマを流している自治体はもう存続せず解散してほしい。関西の民放も停波していただきたい。
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