教育学系大学院でのSlack運用例
今年度いっぱいはオンラインでの授業が決まった大学院。ここで欠かせないのがSlackやZoomなどのオンラインツールだ。授業の連絡や議論、他愛もない話などするのにこれらのツールはないと困る。もはや我々はオンライン上に院生室を作っている。以前仕組み的な工夫はこの記事に書いた。
今回は実際にどういう使い方をしているのかについて紹介していこうと思う。基本的に登場するツールはSlackとZoom。テクノロジーにそこまで強くない人たちが圧倒的多数であってもこれくらいはできるっていうことを見てもらえればそれで充分。
Slackチャンネルの種類
弊専攻Slackにはチャンネルが執筆時点で34件ある。大きく分けると、
・授業のチャンネル
・ゼミのチャンネル
・自主研究会のチャンネル
・部活のチャンネル
があって、それ以外にも
・気になったニュースや本を流すチャンネル
・カレンダーの通知チャンネル
・朝の会(勉強仲間を探す場所)チャンネル
・大学からの連絡を流すチャンネル
・general / 雑談チャンネル
がある。頑張って詳細を書いていこう。
授業チャンネルは課題や授業中に共有したいことなどをシェアする場として使っている。Zoomでのコミュニケーションだとどうしてもタイミングが合わずになかなか発言できなかったりするけど、もやもやをそのままにしておくんじゃなくてSlackに流せば誰かが反応してくれる。そこから派生していろいろな議論が生まれているきっかけにもなる。
授業チャンネルは次のような命名規則でつけられている。
{年度}{開講期間}-{曜日}{時限}-{授業名}-{担当教員名}
年度を頭につけてるのは来年以降に入ってくる人たちのため。一意な名前をつける必要があったから採用された。結構いい感じに動いている。
ゼミや自主研究会のチャンネルも同様。`ゼミ_{教員名}` だったり、`研究会_{研究会名}`というルールを設けている。
部活チャンネルはどちらかというと遊びの要素が強い。各々が好きなものを適当に立ててその情報をシェアしあっている。例えば、筋トレ部やHipHop部、詩人の会などがある。同好の士が集っている。
個人的に好きなのがニュースチャンネルだ。TwitterなどSNSで流れてきた教育に関するニュースのリンクを共有して、そこで興味を持った人が自由気ままに議論する。これが結構おもしろくて、この人はこういう考えを持っているのかーとか、こういう見方おもろいなとかいろいろな刺激がある。
大学からの連絡は、基本的に情報ソースが明らかなもの(例えば公式HPで出たニュースや専攻事務室から送られてきたメールなど)を共有している。特にメールは見落とすことが多くて、Slackに誰かが貼ってくれるだけで本当にありがたい。SlackのGmail連携も便利で、来たメールをさっと共有できるのがイケてる。インターフェースもうちょいどうにかなるとなお嬉しい。
朝の会チャンネルは一緒に勉強をする同士を探すチャンネル。ここにZoomのURL貼れば誰かが入ってくるという仕組み。もともと雑談チャンネルでやっていたんだけど、こういうのって全員が全員求めているわけではないから、通知のオン・オフができるようにするためにチャンネルを分けた。大切なのは押し付けにならないこと。できるだけoptinになるように設計しているつもりではあるんだけど、線引がそこそこ難しい。
利用率はそこそこ高い
先日利用から4ヶ月で10,000メッセージを超えた。メンバー数に対して考えてみればそこそこな伸び幅だろう。このグラフがSlack統計情報をちょっと整形してみたものである。5月中旬急激に増えているのは授業が始まった時。
メッセージ送信率TOP6の内訳はこんな感じ。雑談が多いのおもろい。でもこういう余白がオンラインベースの新しい生活様式には必要なのだ。
多様なカスタムスタンプ
Slackのいいところはスタンプをつけても通知が飛ばないところだ。LINEの問題点はそこにあると思っていて、返信をするほどでもないけどでも見たことは伝えたい、という時がある。既読で済ますにはちょっと悲しい、みたいなときに投稿ごとに絵文字をつけられるのは本当に便利。
専攻Slackにも様々な絵文字を追加している。授業で出てきた学問的ワードとか、完全な身内ネタみたいなものから、「あざす」とか「天才」みたいな汎用性がたかいものまでたくさんある。
オンラインコミュニティにおける"バランサー"の重要性
さて、ここまで弊専攻Slackでやっていることを紹介してきた。最後にちょっとだけ気をつけているというか、気を使っていることとして、バランサー的なポジションに立てる人の存在を上げておきたい。
もともとはリアルな場で形づくられたコミュニティがいきなりオンラインに移行すると、その変化についていけなかったりオンラインが苦手な人だっている。オンラインでつながるということは、オフラインのとき以上に人とつながるということであって、情報量を気をつけないと逆にしんどいことになってしまう。だからこそ、バランサーが必要なのだ。ちょっと俯瞰してみながら全体の調整役になる人が責任を持ってコミュニティを維持しようと思わないと、みんなすぐに使わなくなってしまう。
次はZoomの使い方を紹介する記事を書きたい。ちょっと工夫していることがあってこれは役立つ情報だと思う。
宮島衣瑛です!これからの活度のご支援をいただけると嬉しいです!