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博物館に初もうで in東京国立博物館
あけましておめでとうございます。
本年も制作頑張ります。
東京国立博物館で開催されている「博物館に初もうで」に行ってきました。
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兎にも角にもうさぎ年という特集のもと、
干支にまつわるアジアの作品が集められているコーナーがあり大変面白かったです!
平成館のうさぎコーナーのほか、本館でも縁起のいい吉祥作品の展示があり、新年を素敵なスタートで迎えられるような展示となっておりました。
兎にも角にも、うさぎ年!
うさぎといえば、因幡の白兎・うさぎとかめ、鳥獣戯画といった昔話や絵巻物くらいしか印象がなかったのですが、古来からウサギは描かれていたことにびっくりしました。
ペットとしてのうさぎが日本に入ってきたのは、室町時代だそうです。愛玩動物としても、狩猟対象としても馴染みのある生き物だったようです。
うさぎ年にうさぎが大流行して、うさぎ市が閉鎖されるということが明治にもあったようです。
今日も安易に飼わないで!とSNSで注意喚起が流れてきましたが、流行り物を手にしたくなるのは昔から変わらないようですね。
うさぎの表情、仕草の表現がたくさんあって楽しかったです。
江戸時代後期にはお正月に凝った刷物が流行ったようです。うさぎのふわふわ感を出すために、表にぽこっと浮き出た加工がされていたり。
この加工と近い、逆に凹ませる箔押し加工を結婚式の招待状でやろうとしましたが、費用が爆あがりしてしまうので諦めたことを思い出しました。
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きく耳たふのなかき卯の春
本展示では、「兎に角うさぎ」「月のうさぎ」「波に乗るうさぎ」「うさぎはどこだ」「うさぎと人と」とテーマに分けて展示されています。
好みの表現や組み合わせを見つけるのも面白いかもしれません。
吉祥のうさぎ
なんと可愛いうさ耳の兜!
現在ではうさ耳は可愛らしい印象がありますが、武将の兜にもあったのですね。
うさぎは俊敏で飛び回る姿は飛躍の象徴、子どもをたくさん産むので繁栄の象徴でもあったようで、大変縁起物として好まれていたようです。
着物の柄にも、うさ柄が取り入れられたりと、現在の印象とは違ったのかもしれないですね。
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定番 月のうさぎ
今では月にうさぎが住んでいて餅つきをしている、
という中国から伝わったお話がポピュラーですが、その昔は月にはうさぎとヒキガエルが住んでいて仙薬を作っていたと考えられていたようです。(お餅つかない)
そのため、うさぎとカエルの組み合わせの作品が多かったです。
うさぎのペアはかめを想像しがちでしたが、うさぎのそばで踊ってる?カエルがとても可愛らしかったです。(写真撮り忘れちゃった)
日本でも、月といえばうさぎで、太陽には八咫烏の絵を描いている絵がありました。
印籠の表はうさぎ、裏は三日月 といったお洒落な組み合わせが素敵でした。
うさぎ×波 なんて可愛い!
うさぎ×波の組み合わせも昔からある縁起のいい柄で「波兎」と呼ぶようです。
うさぎは水が苦手な印象がありますが、どうしてうさぎと波を描くようになったのでしょうね。不思議、と思って波兎について調べてみると、琵琶湖に浮かぶ竹生島の謡曲の一場面で歌が詠まれているようです。
竹生島も見えたりや 緑樹影沈んで 魚木に登る気色あり
月海上に浮かんでは 兎も波を奔るか 面白の島の景色や
琵琶湖に月が映っていてゆらめいていたのでしょうか。
月にはうさぎが住んでいると考えられていたので、月のうさぎも湖面の波を跳ねているというイメージでしょうか。月に照らされた波が白く揺れてい他のでしょうか。
情景が素敵すぎやしないかい。もう絶対波兎紋様の浴衣探す。
広島が舞台の映画「この世界の片隅に」で幼い主人公が瀬戸内海の白波をうさぎに例えて絵を描いていましたが、昔の人も同じように白波を見て白いうさぎが跳ねているように見えていたのかもしれないですね。映画の中でとても好きなシーンで印象に残っていましたが、すずさんもどこかで波とうさぎの製品を見ていたのかな。
そんなわけで波兎が親しまれていく中で、波兎は火除けのお守りになったのでしょうか。火事装束が展示されていました。
赤いうさぎに波に龍 とっても可愛い。
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火から身を守る祈りが込められていたようです。
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足可愛い
とても素敵な企画展示!
干支をコンセプトにした展示で、普段あまり注目していなかった生き物が意外と昔から日本人に馴染み深い生き物だったのだと改めて知ることができました。今年は波に乗ったウサギの着物か浴衣を探してみようと思います。
グッズは特になかったのが少し残念でした。ポストカード欲しかったなあ。
今年で20回目になる「博物館に初もうで」企画とのことで、今年から12周毎年巡れば、干支12匹の動物の名品を知ることができるということになります。他の年もぜひ見に行きたいと思います。
兎にも角にもうさぎ年。
うさぎに角はありませんので、角を立てないで、ぴょんと飛躍の年になりますようお祈り申し上げます。
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ポスターデザインにも12年分の流行の違いがある?
東京国立博物館は150周年
上野公園に構えられている東京国立博物館は1872年創立され、2022年で150周年とな理ました。
周年記念として様々な企画やグッズ販売があるのでぜひこの機会に伺ってみてはいかがでしょうか。
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繁栄長寿を表す唐草模様があしらわれた素敵なロゴマーク、
裏面はなんと1955年に撮影された来館者の様子の白黒写真が使われています。
そして一言 「150年後もお待ちしております。」
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お会計のところにありました。
泣いちゃう。
NHKでザ・バックヤードという番組があるのですが(水曜日22時)、
そこで博物館が特集されたときに部門は違う学芸員さんがみんな口を揃えておっしゃっていたことがとても心に残っています。
今は役に立たなくても、この資料を保存・研究することでずっと先の人の役に立つかもしれない。だから保存して研究することに意義がある。
言葉の細かいところは違うかもしれないですが意味合いとしては、学芸員の方が未来を見据えて仕事に従事されていたことにとても感銘を受けました。
はるか昔に作られた器、植物の種、婚礼調度、今はもうない風俗や文化。保存、修復。
過去の人が作った品々は150年後の人たちにどのような気持ちにするのでしょうか。
150年先までどうぞよろしくお願い致します。
特設サイトにいくと、キービジュアルとロゴマークへの熱い思いが書かれています。
シルクロードを経て、日本へ伝わった「唐草文」という世界中に存在する文様を用いることで、世界との繋がりを象徴するとともに、東博をプラットフォームにして、多種多様な人々に文化を広げていく姿勢を表現しています。
昔も、今も、未来も、人々がここを訪れ、帰っていきます。その連綿と続く営みを感じさせ、世代や時代が変化しても、文化の継承や交流の場として存在し続ける東京国立博物館のイメージを、キービジュアルにしました。
特に印象的だった作品
展示作品のなかで個人的に感動した絢爛な彩色の鶏や鳳凰などの動物挿絵で知られる伊藤若冲作の玄圃瑤華です。
53歳の時に作成した草木、野菜、虫を組み合わせた全48種の版画作品とのことです。
白と黒の2色でこんなにカッコよく画面を作れる抜群のデザインセンスに魅入ってしまいます。こんな風に作れるようになりたい。
線は少ないのにカマキリが今にも動き出しそうです。モノクロの紫陽花の色を想像してしまいます。
背景の余白、黒く残す部分、切り絵でもいつも悩むところであり、思わず何か切り足してしまうところですが、この伊藤若冲のようなカッコいい作品を生み出せるよう引き締めたいと思います。あ〜〜
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ポストカードが売っていなくて泣いた
こちらを含む6作の玄圃瑤華が展示されていますが、国立博物館の学芸員さんの推奨の作品が未来の国宝として紹介されておりました。
未来の国宝以外の展示作品も吉祥作品がたくさんです。目から取り入れる縁起物、いかがでしょうか。
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子どもの成長を祈るものが多く、
昔の人の子どもを思う気持ちを感じました。
(今より大人になれない子も多かったでしょうし…)
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この余白を作れるようになりたい。
たくさんの作品に溺れて、眼福でした。
そして東京国立博物館の外を出てすぐにある可愛いポストもぜひご注目です!
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150年周年おめでとう!
展示概要
博物館に初もうで 特集兎にも角にもうさぎ年
2023/1/2-29
東京国立博物館 平成館
時間指定の事前予約などは特にありません。
企画コーナー自体は小さいので、サラッとみることができます。うさぎモチーフでわかりやすく、子どもにもおススメです。
本館の吉祥作品などは広い展示室の中にあるので、本館も一緒に見ると時間は結構かかると思います。
(1日コース)
こりゃいい一年になりそうです。
ぴょんと飛躍しましょう。
切り絵作家 ひら子
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