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まだかな まだかな 【18/1000*絵本】

イラストがとっても可愛くって、やさしそうな雰囲気に惹かれて選んだ絵本。

「まだかな まだかな」伊藤 正道 (著、イラスト)

【内容】星空のずーっとむこうの黄色にかがやく星に、ひとりのおじいさんがすんでいました。おじいさんが持っていた種をまくと、プリンやドーナツ、キャンディーなど、おいしい実のなる草木がいっぱい! すると、うわさを聞いた星じゅうの動物たちがたずねてきます。クマやシカやセイウチなど、いろいろな動物たちが、おじいさんからわけてもらった種を植えてみると、つぎつぎと草木がのびてきて……でも、中にはなかなか芽のでない種がありました。「まだかな。まだかな。」おじいさんが楽しみにまっていると―。とある星にすんでいる、ひとりのおじいさんとたくさんの動物たちの物語。イラストレーター、絵本作家として幅広く活躍した伊藤正道さんが遺したかくれた名作を、形を変えて復刊しました。

【感想】
絵の輪郭はペン(ボールペンのようなゲル系)で軽いタッチで描いてある。きっちりというよりラフっぽい描きかたで、印象で伝えるならすごくやさしいイメージ。全部のページに水彩の色が入っているわけでなく、モノクロだけで構成されているところも多い。

絵がメルヘンな感じなので、ポストカードにもありそう。最初選んだ理由としては、「星の王子さま」にも似ていると思ったからもある。

余白も多く、文字も少なめなで、心を落ち着けて余韻を楽しみながら読むのがぴったり。タイトルの「まだかな まだかな」にあるように、じっくりじっくり、ゆっくりゆっくりと読み進めるといい。

おじいさんがいろんな種を撒くと、いろんな実がなる。ありえないモノの実もなるのだが、かわいくてきゅんとしちゃう。ひとつだけなかなか芽が出ないのがあり本のタイトル「まだかな まだかな」のセリフがグッときました。(芽が出ないとろこで、わたしの人生ともオーバーラップし泣ける…。)

最後はもちろんハッピーで、気持ちが穏かにしあわせ気分満載になることうけあい。

子どもも楽しめるかと思うが、どちらかというと大人が読むといい。

【絵本キーワード】
ほんわか しあわせ かわいい ハッピー 穏やか 大人向き

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上記の絵本のイラストがとてもかわいく、あとどこかで見たことがあるなと思い調べてみました。そしたら関西ではCMでおなじみだった。どうりで懐かしい印象があったわけだ。

大阪ガスCM「Day by Day きっといい明日」

今はCMは変わってしまったのだけれど、長い間コチラのCMを視聴し続けていたし、つい口づさむくらい記憶に残っている。長い期間、やさしい気持ちにさせてくれたイラストだったのだと感慨深い。

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