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「かんぺきなこども」 【0993*絵本】

かなりシュールな絵本。おもちゃやさんみたいなところに、ある夫婦が買い物に行って、完璧な子どもを購入。その子は、ピエールと名付けられる。なんか、すごく親しみのある名前w。ま、それは置いておいて、その子どもは、駄々をこねないし、いろんなところに気遣いがいきまくり。ほんとうに良い子の典型でした。でもある日、学芸会じゃないのにハチの格好をさせられて学校に着くと、その日は写真を撮る日。帰って来た子どもは、はじめて泣いて駄々をこねます。すると夫婦は買ったお店に持っていって、修理が2、3ヶ月かかると知って、うーんと悩む。代わりに店員さんが子どもに悩みはないか尋ねると、完璧な親が欲しいと答えておしまい。

親も子もだけど、ひとは誰も完璧じゃない。モノみたいに扱えるものでもない。そんなことを暗に意味している絵本なのかなー。

正直、腹だたしいことはいっぱい起こる。おおらかな気持ちでというわけにはいかない日常もある。けれど、誰しも完璧じゃないと俯瞰することを意識するだけで、ちょっとだけ気持ちが前向きになるのかもしれない。

【絵本のキーワード】
俯瞰してみる

「かんぺきなこども」
マチュー モデ (イラスト),  ミカエル エスコフィエ (著), 石津 ちひろ (翻訳)



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