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「ちいさなもみのき」 【163/1000*絵本】

もし自分の運命を誰かに握られていたなら、しあわせになれるかどうか??をつい考えてしまった。

大きなもみの木に憧れている小さな小さなもみの木が、クリスマス近いある日、他の中くらいのもみの木たちと切り出されてデパートの前に売り出される。けれど、中くらいは売れるのに、売れ残ってしまった小さなもみの木。自分の願いも叶わず諦めていたところ、小さなおじいさんおばあさん夫婦が買ってくれる。

お家ではとても大切に飾られるが、そんなのは望んでいなかったもみの木。クリスマスも終わり、他のもみの木たちが路上に捨てられているのを目にしつつ、自分の運命も諦めてた。ついに捨てられるのかな?と思ったのだが、夫婦は飾りをていねいにしまい、もみの木を裏山につれていく。そこは、小さなもみの木が憧れて願っていた大きなもみの木の森。穴を掘ってていねいに植え替えてくれた夫婦は、モノを大切にあつかう人だとわかる。

モノに心があるならば、どの人に買われるか?で人生が変わるな。動物とかは飼い主で人生が左右されるといえばわかりやすいかと思う。ちなみに、私はこのCMを思い出してしまいました。

【絵本のキーワード】
もみの木 運命 モノを大切に いきもの

「ちいさなもみのき」ファビエンヌ ムニエ (著), ダニエル エノン (イラスト),河野 万里子 (翻訳)



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