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カウンセリングはこころの借金返済

カウンセリングは、なんらかのこころの痛みに向き合う取り組みです。

こころの痛みは、何かを失ったことで起きるこころの反応ともいえそうです。

大切な人を亡くした
自分の親は理想の親ではなかった
子どもをちゃんと育てられなかった
思ったような性格になれなかった
願ったような結果が出なかった
事故・事件にあって日常を失った
体が衰えていく
病気をし健康を失った
思っていたのと違う人生だった

悲しみ、悔しさ、怒り、絶望、様々な反応がこころに起こります。

残念なことに、生きている以上、喪失体験と遭遇しない人はいません。

この痛みから派生した、人と人のいさかい、孤立、は不幸の借金、不幸のローンのようなものです。痛みに耐えきれずに行われた破壊的な行動とそれが及ぼす影響が不幸の借金です。

そもそも、痛みを痛みとして抱えられれば、いさかいにはなりません。孤立には至りません。

痛みに耐えきれずに、他者を攻撃する、他者の境界線を侵害する、自分を壊してしまう、こうなると不幸が生まれます。

様々な暴力、孤独、空虚が世界中に溢れています。


親世代、その親世代から引き継いだ不幸の借金に苦しむ方がいます。

世代から世代へと借金を膨らませて、四苦八苦しているように見受けられる方がいます。


痛みを痛みとしてちゃんと認識できるようにする。

痛みを、ちゃんと受け止めて、耐えがたい痛みを耐えられる痛みへと変えていく。

痛みを痛みとして抱えながら、それでも生きていく。

このようなことを目指すこころの作業、ワークの一つがカウンセリングです。

カウンセリングは、こころの借金返済作業と言えるなあと思います。

借金を返済することで生まれるこころの安定、こころの豊かさ、こころのつながりというものがあるように思います。

返済であるならば、定期的にするのが常識です。毎月、住宅ローンの返済をしていくのと同じです。

定期的にカウンセリングを受けることは、こころの借金を、定期的に返済するシステムのようなものです。

小さな借金も放置し重なれば、雪だるまのように大きくなります。

小さな返済でも、続ければ借金は確実に減っていきます。

一気に繰り上げ返済をしたい夢はあっても、現実はコツコツと返していくしかありません。

カウンセリングは、実際のお金と引き換えに、こころの借金を返済していく取り組みとも言えそうです。

つい錯覚してしまいがちですが、現金そのものにはなんの価値もありませんよね。

1万円札はただの紙切れです。

現金を何と取り換えるか、その「何」にこそ価値があります。

「こころの豊かさ」に価値を置くのであれば、ぜひ、カウンセリングをお勧めします。

返済は、時間のかかる取り組みです。思いつき、きまぐれでやったりやらなかったりしてもなかなか減りません。

返済は、正直辛いものです。でも返済しないでいるのも辛い。だったら・・・

少しずつでも借金が減っていくことで、増えていく満足感、達成感、安定感があると思います。

ぜひ、カウンセリングでこころの借金返済を行うのはいかがでしょうか。

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