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レース模様の図書室|massaging capsule様のご紹介

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massaging capsule | 服飾ブランド →HP
デザイナー渋谷美緒。1998年よりmassaging capsule名義にて服飾製作を開始。 脆く傷付きながら懸命に自立する人物像をイメージし、そのような人たちが強くあるための殻としての服をデザインしている。ブランド名はE・ルッチオーニとマクルーハンの言葉に東京のイメージを重ねたもの。2012年二人展「Her vein, his scales.」(画廊 珈琲 Zaroff)はじめ展示会や催事等参加多数。

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作家名|massaging capsule
作品名|夢見るゼルダのアームコルセット

表地:ポリエステル100%
裏地:綿100%
別布:ナイロン100%
シルクリボン・合金金具
2020年(新作)
サイズ|現品はMS〜M相当着用感
手首周り:約15cm
履きこみ周り:約21cm(編みあげ部にレースのマチあり、若干調整可能)
長さ:約24cm(ハトメ14ホール)
後ろファスナーで着脱可能

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簡素な木の椅子にきちんと座り、少女は本を広げます。
「静かでお行儀の良い子ね」?
とんでもない。
だってページをめくればもうパーティーの真ん中にいるのです。
鮮やかな化繊のドレスにはレースの縁取り。ジャズの喧騒、強い香水。
ここは静寂と古い本に包まれているけれど(そしてそれだって大好きだけれど)
同時に今の彼女はデイジーでゼルダ。狂騒の時代が溢れ出してきます。

 アームコルセットを買ってくるわ、と少女は言った。

 レース模様の図書室と同じ通り、蔦のからまる瀟洒な扉のある場所を、少女は時折訪問する。青々しいポプリが仄香る薄暗い室内には、清潔なリネンが敷かれたカウンターがあり、正面の棚一面に整頓された優美な素材——シルクタフタやチュールレース、縁飾りやリボンなど——をうっとりと眺めながら、少女は女主人を待つ。

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 其処は、手元を飾る装身具——アームコルセット——をお仕立てしてくれる場所。美しい装丁の書物をひらき、物語を先へ先へと進めてゆくのは、ページをめくる指先。読書の風景とは、物語にリズミカルに伴走する、ページと指先のマリアージュ。

 書物を愛する少女たちは、図書室で一冊選ぶごとに、その物語に似合う手元を夢見て、アームコルセットを誂える。女主人は、少女たちの一冊を見立て、丁寧に寸法を測り、棚から夢のように美しい素材を用意する。

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 その見立てに少女たちは、全幅の信頼を寄せている。

 或る少女の一冊のために女主人が選んだのは、控えめな光沢ある深い菫色の生地と、華やかな白いチュールレースとシルクリボン。少女が狂騒の時代を自由に駆け抜けることができるよう願いを込めて、女主人は丁寧に針を運んでゆく——

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 お手元を優美に飾る新作アームコルセットがmassaging capsule様より届きました。少女たちのように、華やぐ春の読書時間に選んでみてはいかがでしょう?

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作家名|massaging capsule
作品名|ジョルジュのアームコルセット(黒&ピュアホワイト)

表地1:ポリエステル65%・綿35%
表地2:綿100%
別布:ポリエステル100%
シルクリボン・合金金具・アクリルボタン
2020年(常設作品)
サイズ|
手首周り:約14.6cm
長さ:約14cm(ハトメ 3ホール)
ループボタンで着脱可能

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 フランスの作家ジョルジュ・サンド(1804〜1876)に捧ぐアームコルセット。ショパン、リスト、ミュッセ——多くの芸術家と親交のあったサンドは、膨大な書簡を遺しました。

 サンドが手紙を綴る聡明な手元を連想させる、ノーブルな一作。サンドの豊かな黒髪からのぞくピュアホワイトの清廉。一筋の菫色が渡るモダニティ。ジャケットからマスキュリンにバイカラーを覗かせて、あるいはリラックスしたティタイムでは素肌に心地よく纏って——

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 ここオンライン・ギャラリー「Mauve Cabinet」は、いつでも好きな時に好きなだけ、作家さまの作品を鑑賞できる場所。ぜひまた、massaging capsule様のコーナーに遊びにいらして下さいネ! 

お花ラスト


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