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オンライン・ギャラリー「MAUVE CABINET」OPEN

 春の調べは、外壁のクレマチス・アーマンディの開花から——白い貴婦人は、清廉な香りと共に、ドレスの裳裾を静かに揺らします。

 東京・吉祥寺の閑静な住宅街にある、霧とリボン 直営SHOP & ギャラリー「Private Cabinet」の入り口を飾るクレマチス・アーマンディ。春の雪が舞った一日、満開を迎えました。

クレマチス

 《霧とリボン》は、『シャーロック・ホームズ』『ボンド街のダロウェイ夫人』『ふしぎの国のアリス』など魅惑の物語を題材に、服飾品やハンドメイド・アクセサリー、オーガニック紅茶、紙製品など、愛書家の日々を美しく彩る小間物類を制作販売している服飾・小間物ブランドです。

霧とリボンカード

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 2008年活動スタート、2015年オープンした直営SHOP & ギャラリー「Private Cabinet」(期間限定営業)では、文学・アート・モードの世界を横断する展覧会を定期開催しています。

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 オーナーのミストレス・ノールが愛する「菫色/Mauve」の色彩と世界観にこだわった空間構成と企画により、「Private Cabinet」は通称「菫色の小部屋」として、皆様に親しまれてきました。

すみれ色の魔法の小部屋2

 朝から夜へとうつりゆく時間の中で、ゆっくりと表情を変える作品の美しさを感じて頂けるよう、ギャラリー内は自然光と一般的な室内の照明のみ。お部屋のような空間演出をしているのは、生活の中にアートのある豊かさを感じて頂きたいと思うから。ノール自身、大好きな作家さま達の作品をコレクションし、飾ったり、身につけたりして、共に時を重ねる素敵さを長年大切にしてきました。

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 2019年には、カルチャー全般を通して親睦を深める会員制社交クラブ「カルチャー・ソロリティ《菫色連盟》」も発足。アーティストが主催する多彩なサロンイベントも、同じ菫色の小部屋で開催しています。*随時会員募集中です。

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 菫色の小部屋をオープンして今春で5年——
 2020シーズン・ラインナップも発表し、展覧会開催に向けて、作家さま・ブランド様と共に、制作と準備に勤しむ日々を送ってきました。

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 しかし、予想を超えた新型コロナウイルスの心配が続き、状況が日々刻々と変化する中、何よりも安全と安心を第一に考え、参加作家さま・ブランド様ともご相談の上、4月4日から開幕予定の霧とリボン企画展《レース模様の図書室》は、お客様をお迎えしての通常の展覧会開催を中止することと致しました。ご予定されていた皆様、初日のご予約を入れて下さった皆様に心よりお詫び申し上げます。

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 このような状況がいつまで続くのでしょうか——先の見えない中、しかし私たちには、「美しいもの」が必要です。ノール自身、人生万事ファン活動、美しいものを追い求める興奮、美しいものと共に生きる素晴らしさをたくさん味わい尽くしてまいりました。

 作家さま・ブランド様が本展のために紡いだ美しい「少女たち」を、ひととき菫色の小部屋に棲まう少女たちの時間を、このような時だからこそ、お届けしたい。中止や延期にするのではなく、これまでとは違ったかたちで、展覧会を開催できないだろうか——

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 そしてこのほど、noteを拠点としたオンライン・ギャラリー「MAUVE CABINET」をオープン致しました。ここは、霧とリボン 直営SHOP & ギャラリーの別館——作家さま・ブランド様が丹精したアートやモードが菫色の小部屋でひっそりと息づいている様子を、写真と文章を中心に、時に動画も交えて、伝えていきたいと思います。静まり返ったレース模様の図書室で、少女たちはどのような時を過ごすのでしょう——

★展覧会開催方法・作品販売については、こちらの記事をご高覧下さい。→《レース模様の図書室》

 一日も早く日常が戻りますように、菫色に願いを託して——オンライン・ギャラリー「MAUVE CABINET」が、皆様の日々に馥郁と美をお届けできましたら幸いです。

お花3

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