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ディケンジング・ロンドン|TOUR DAY 6|水晶宮

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 ヴィクトリア朝ロンドンで訪れてみたい場所の筆頭、水晶宮(The Crystal Palace)にやってきました。

 画家・永井健一さまが着眼したのは夜の水晶宮の詩情。喧騒から解き放たれて闇にたゆたうガラスの宮殿を眺めてみましょう。

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永井健一 | 画家 →HP
大阪大学文学部美学科卒業後に作家活動を開始。個展や企画展等で作品発表をしながら、イラストレーターとしても活動している。画中の人物は、夢現に漂う叢雲の中で願いや想いを折り重ねて結晶化する。book opusとして絵画に詩や写真を織り交ぜた作品も制作している。



00_ツアー案内_文と訳

水晶宮
 水晶宮(クリスタル・パレス)は、1851年の世界初の万国博覧会、ロンドン万国博覧会の会場としてハイド・パークに建設された、ガラスと鉄を主材とした建物である。建設開始当時は賛否が渦巻いたが、徐々に全貌がわかり始めると、その目を見張るような斬新で美しい建物は人々の称賛と関心を呼んだ。

 5月1日から10月11日までの会期中に600万を超える入場者を集めたこの万博の、最大の目玉となったのは会場である水晶宮であっただろう。会期終了後はロンドン南部のシドナムに移され、拡大工事後の1854年に再公開された。しかし、ヴィクトリア朝の繁栄を象徴するようなこの建物は、1936年11月30日に火事で焼失してしまった。

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ディケンズと水晶宮
 ディケンズの主要な小説作品には水晶宮の描写はないが、ディケンズ自身は二度万博に行ったことを友人のワトソン夫人に手紙で伝えている。しかし、手紙を読む限りでは、それほど博覧会を楽しめなかったようで、あまりにも色々なものがありすぎて「くたくた」になってしまった、と書き記している。水晶宮の設計者であるパクストンとは知り合いで、ディケンズはパクストンの偉大な仕事ぶりに惜しみない賛辞を送った。

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熊谷めぐみ | 立教大学大学院博士後期課程在籍・ヴィクトリア朝文学 Blog
子供の頃『名探偵コナン』に夢中になり、その影響でシャーロック・ホームズ作品にたどり着く。そこからヴィクトリア朝に興味を持ち、大学の授業でディケンズの『互いの友』と運命的な出会い。会社員時代を経て、現在大学院でディケンズを研究する傍ら、その魅力を伝えるべく布教活動に励む。



00_通販対象作品

作家名|永井健一
作品名|night palace
作品の題材|水晶宮
アクリル・水彩・木製パネル
作品サイズ|15.8cm×22.7cm
額込みサイズ|26cm×32cm
制作年|2020年(新作)

水晶宮

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Text|KIRI to RIBBON

  日中、燦々と降る光と人々の眼差しを反射させるガラスの宮殿「水晶宮|The Crystal Palace」——日が落ちて、しんしんと降る夜に幻影のように浮かんでいます。

 昼の喧騒と光を精悍に吸収してゆく深い闇。迫り来る闇の勢いを大胆で美しい筆使いのマチエールで塗り込め、その向こう側に灯る在りし日の水晶宮を活写した画家・永井健一さまの絵画作品です。

 ガラスを通して闇が入り込み、昼とは違ったゴシックな華やぎを放つ静寂の宮殿には、永井さまの筆により奏でられる夜想曲の調べが反響しています。

★永井健一さまの他の作品★


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