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ヒルデガルト・シリーズ共同企画展

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オンライン開催・くるはらきみ & 霧とリボン ヒルデガルト・シリーズ共同企画展|前期グループ展《ヒルデガルトの小径》2022.6.22〜27|後期くるはらきみ個展《ヒルデガルト点… もっと読む
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ヒルデガルト・シリーズ共同企画展|展覧会のご案内

本展は【オンラインのみの展示】となります。本展最終日にあたる7月7日夜までに、各アーティストの全作品がここオンライン・ギャラリー(note)と霧とリボン オンラインショップに並びます。 *連動企画開催中の鉱物Bar by 鉱物アソビ様での展示はございませんのでお気をつけ願います。 ◆ オンライン開催 at MAUVE CABINET * 霧とリボン実店舗は休業中のため ご入場頂くことはできません  中世の修道女「ヒルデガルト・フォン・ビンゲン」は、ハーブや鉱物(宝石)の

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ヒルデガルトの小径|DAY 4

本記事はオンライン展覧会《ヒルデガルトの小径》最終日DAY 4の配信記録です。 Text霧とリボン  雲の切れ目から覗く、ちいさな青空。こんもりと繁る樹木の隙間からは、小鳥の囀り——中世に生きた偉大なる修道女ヒルデガルトも、こうしておなじように朝を迎えて、空を見上げたことでしょう。  時と場所は離れていても変わらぬ、シンプルな人の営み。複雑と困難を極める今という時代を生きる中で、単純な回帰は難しいけれども、ヒルデガルトが未来へと繋いだ「営みの知性」を受け継いで、日々の暮ら

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ヒルデガルトの小径|リリーのはなし|ヒルデガルトの果樹園より

 リリーのはなし様から届けられた9種類のジャム。リリーのはなし様自ら撮影された美味しそうな調理工程とフードスタイリングのお写真と共にご紹介してまいりましょう。  まずはヒルデガルトの教義に則ったハーブを使ったジャムのなかから、初夏を感じる3種類を。  苦味控えめの美生柑に、リリーのはなし様自ら育てられたフェンネルリーフとインド産シードを合わせて。上品な甘酸っぱさとスパイシーな香り。フレッシュタイプのチーズに添えてオードブルに仕上げてみても。  ヨーロッパでは春の風物詩で

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ヒルデガルトの小径|金田アツ子|花と十字架の祈り

 今回ご紹介する金田アツ子さまの絵画作品には、ヒルデガルト・フォン・ビンゲンにゆかりのハーブが描かれています。目に美しいだけでなく、自然療法に利用される効能を持つ、植物の新たな魅力を伝える作品をお楽しみください。  ひとつ目の作品は、少女時代のヒルデガルトを描いた人物像です。  8歳で修道院に入り、16歳で永久誓願のヴェールを受け修道女となったヒルデガルト。幻視を見ながらも、世には語らなかった少女時代。顔の回りに優しく垂れるヴェールが、内に潜む情熱を柔らかく守るよう。

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ヒルデガルトの小径|こうのかなえ|花園の秘密は少女の手の中に

 霧とリボン企画に初参加となる、こうのかなえ様の作品は、鮮やかな植物と幾層にも重なる暗色の背景が織りなす作品世界から物語が溢れ出てくるようです。  少女時代から幻視が視え、8歳で修道院に入ることを決意したヒルデガルドが後世に遺した薬草学の知恵と、その秘密を受け継ぐ少女たちを繋ぐような作品をどうぞご堪能ください。  一人花束を手にたたずむ少女。その周りを可憐なヒナゲシが囲み、純粋さを表すスズランがひっそりと揺れている。庭の影は、少女時代の絡まりあった感情の目覚めを思い出させ

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ヒルデガルトの小径|DAY 3

本記事はオンライン展覧会《ヒルデガルトの小径》DAY 3の配信記録です。 Text霧とリボン  猛暑日が続いています。皆様、お健やかにお過ごしでしょうか。  二日間の配信お休み日をはさみ、本日より会期後半がスタートしました。DAY 3の本日、オンライン散策をお楽しみ下さいました皆様にお礼申し上げます。  小径を歩き、ふと迷い込んだ秘密の薬草園。修道院の手仕事に思いを馳せるモード作品にあふれた風景、お楽しみ頂けましたでしょうか。  本日最初のご紹介は、修道院の手仕事にか

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ヒルデガルトの小径|&Robe|静寂の祈り—夏至のタブリエ—

 偉大な修道女ヒルデガルト・フォン・ビンゲンに捧げられる本企画展、初参加の&Robeさまによる2シリーズがお披露目となります。  修道院での生活は、労働と祈りと休息のサイクルというとてもシンプルなものでした。労働には、自給自足のための庭仕事以外に、修道僧たちの衣類、さらには司教や法王の法衣の仕立ても行ったそうです。  衣服を身に着けることで、ヒルデガルトの生活の追憶を辿るだけでなく、彼女の行っていた手仕事にも思いを馳せることができそうです。  作者自身によって撮影された美し

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ヒルデガルトの小径|One noble novel|ヒルデガルトが導くタロットのエッセンス

 神秘家、修道院長、作曲家、薬草学の師など様々な顔をもつ多才なヒルデガルト。彼女を知るにつれて語りかけてきたのは、私の制作のインスピレーションの源であるマルセイユタロットより2つの精霊(カード)でした。  男性中心の社会のなかで都合の悪い哲学は、弾圧を逃れるためタロットをはじめ様々な芸術や建築などに巧妙に残して受け継がれてきた歴史があります。  女性の地位がとても低い中世の時代に活躍したヒルデガルトの仲介により、僭越ながら私もマルセイユタロットの秘伝から「今を豊かに生きるた

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ヒルデガルトの小径|Under the rose|ヒルデガルトのシークレット・ガーデン

 12世紀の聖女ヒルデガルトが丹精こめて造った庭には、どのような植物や昆虫が棲んでいたのだろう?  彼女が遺した音楽や、植物や医学についての膨大な書から想像すると、修道女らしい清らかさだけではない、個性的な美しさを湛えたちょっとビザールな動植物も生息していたと思われる。清濁併せ呑む聡明な知性こそが、時の皇帝や教皇にまで影響を与えたヒルデガルトの魅力だからだ。  今回、霧とリボンの企画展に初登場のUnder the rose=『秘密』という魅惑的な名の宝飾店から聖女の庭に放

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ヒルデガルトの小径|DAY 2

本記事はオンライン展覧会《ヒルデガルトの小径》DAY 2の配信記録です。 Text霧とリボン  菫色の小部屋に明滅するちいさな灯り。ふいに過ぎる清冽な香り。音色が弾む小宇宙——雨曇りのモーヴグレイに包まれた一日、菫色の小部屋にはヒルデガルトの時間がしっとりと流れて。  DAY 2の本日、小径を散策して下さいました皆様に御礼申し上げます。  本日最初のご紹介は、ガラス作家・keino glass様と美術作家・内林武史さまによる静謐を極めるオブジェ作品。初コラボレーションと

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ヒルデガルトの小径|中村菜都子|生ける光の影

 モノクロームを基調としたシックな小匣に封じ込められたのは聖ヒルデガルトの幻視体験。中世女子修道院長であり作曲家であり治療家でもある聖ヒルデガルト。幼少期から晩年を通して「高みからの声」を聴き幻視を見続けていました。  聖ヒルデガルトがテーマの本展のために版画家・中村菜都子さまはボックスコラージュ作品を制作してくださいました。典礼劇 Ordo Virtutum《諸徳目の秩序》から名付けられた連作です。なお、美しい作品写真は菜都子さまご自身で撮影されたものです。  Larg

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ヒルデガルトの小径|un jour|無色というめくるめく香階の世界

 ──古来より人間の暮らしに光を灯し、現代では私たちの精神的な部分にそっと語りかけてくれるキャンドル。  植物、鉱物や音楽を研究した12世紀の聖女に捧げるun jourのキャンドルは、「存在を主張しない美しさ」を思想とする作家ならではのシンプルを極めた凛とした佇まい。  ラベルの文字ひとつ、包まれた薄紙一枚にも作家の日々の精進からでしか成し得ない究極の美と、天然素材ならではのあたたかさを宿している。端正で美しい作品写真もun jour自身の撮影によるものだ。  調香され

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ヒルデガルトの小径|keino glass & 内林武史|ヒルデガルトへと続く光

 古のヒルデガルトの存在に思いを馳せる時、静謐な光の風景が、そのよすがとなってくれるかもしれない。keino glassと内林武史。互いにリスペクトし合う二人のアーティストによる、初コラボレーション作品がここに完成した。  作品の写真はkeino glassによるもので、その繊細な美しさを余すことなく伝えてくれる。  樹の幹が見守る休息所に現れたのは、植物を興味深げに見つめるヒルデガルト。ガラスの向きを変えれば、四方に彫刻された風景が、重層的に立ち現れてくる。木箱の窓の十

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ヒルデガルトの小径|DAY 1

本記事はオンライン展覧会《ヒルデガルトの小径》DAY 1の配信記録です。 Text|霧とリボン  雨粒の音階が聖歌の旋律となり、鬱蒼の緑と花々を揺らして——  夏至の到来と共に、ヒルデガルトの小径への扉が静かにひらきました。初日の今日、雨滴る小径のオンライン散策をお楽しみ下さいました皆様に深く御礼申し上げます。中世に生きたヒルデガルトへつながるエッセイと作品世界、お楽しみ頂けましたでしょうか。  くるはらきみ様と本展の構想を練った日から今日まで、長い時間をかけて、アーテ

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