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少女の聖域vol.3〜魔法大全

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オンライン開催 霧とリボン企画 高柳カヨ子プロデュース《少女の聖域vol.3〜魔法大全》|2022.9.2〜9.9|魔法少女に変身しなくても、少女は既に魔法を内包しています。幾多… もっと読む
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#ぬいぐるみ

少女の聖域vol.3|展覧会のご案内

オンライン開催 at MAUVE CABINET 【9/4〜9/6は配信お休み】 ★ 霧とリボン実店舗は休業中のため ご入場頂くことはできません  9月より、霧とリボン オータム・シーズンがスタート。  シーズンの幕開けを飾るのは、精神科医 / 少女批評家の高柳カヨ子先生プロデュースによる恒例のシリーズ企画展《少女の聖域》。  15組の多彩なアーティストが魅惑のテーマ「魔法大全」に取り組みます。  本展では、15組の作家作品を高柳カヨ子先生のエッセイと共にご紹介。個性豊か

少女の聖域vol.3|エンドロールと白い明日研究所|悲しみの形

 綿菓子のような微かに甘い香りの霧を抜けると、白い森の中に小さな研究所が建っている。  そこではナタリー所長をはじめとする研究員たちが日夜、世界中の悲しみに向けてふわふわの魔法を送り出している。  エンドロールと白い明日研究所が創り出すぬいぐるみたちは、クマやウサギといったわかりやすい形をしていない。それは誰かの悲しみを埋めるために作られているからだ。  悲しみは心に歪な穴を開ける。その穴はそのままにしておくと、知らず知らずのうちに心を喰い荒らして大きくなってしまう。  だ

少女の聖域vol.3|HIROKO|夢のあわい

 ひとりじゃないよ、いつだってそばにいるよ。  イマジナリー・フレンド、分身、かつての自分。そのどれでもない。  少女にとってぬいぐるみはかけがえのない存在であることは間違いない。  ふわふわでやわらかく、何も言わずにいつもかたわらに居てくれる存在。手を触れるだけで無限の安心感が得られる、大事な相棒。  時が経ち、ふわふわの毛が抜けてぼろぼろになっても、色がされて縫い目がほつれても、少女の魂の一部であり続ける。  Daisy-Dというブランド名を持ち、ドールの衣装作家とし