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オンライン開催 at MAUVE CABINET 【9/4〜9/6は配信お休み】 ★ 霧とリボン実店舗は休業中のため ご入場頂くことはできません 9月より、霧とリボン オータム・シーズンがスタート。 シーズンの幕開けを飾るのは、精神科医 / 少女批評家の高柳カヨ子先生プロデュースによる恒例のシリーズ企画展《少女の聖域》。 15組の多彩なアーティストが魅惑のテーマ「魔法大全」に取り組みます。 本展では、15組の作家作品を高柳カヨ子先生のエッセイと共にご紹介。個性豊か
本展プロデューサーと参加アーティスト15組のご紹介です |巻頭エッセイ・ 全15組アーティスト作品エッセイ発表| ◆ 青木瞳 画家 |絵画全3点発表| ◆ 麻生志保 日本画家 |絵画全2点発表| ◆ atori アクセサリーブランド |アクセサリー4シリーズ・全17点発表| ◆ APOLIA 服飾クリエイター |アクセサリー4シリーズ・全20点発表| ◆ 綺朔ちいこ イラストレーター |絵画全3点発表| ◆ エンドロールと白い明日研究所 ぬいぐるみ
魔法少女、という言葉をよく耳にするようになったのはいつ頃からだろう。 アニメや漫画の中で、少女は魔法少女に変身して戦う。あくまでもそれは、自分のためではなく誰かのためだ。 魔法の力自体も外部から付与されるため、魔法少女が使う魔法は、少女自身が生み出したものではないのである。 魔法は少女にとって、誰かから与えられる特別な力なのか。 いや、そうではない。 少女で在るというそのこと自体が、すでに魔法なのだ。 少女性を抱くこと、年齢や性別を問わず可愛いものや美しい
少女は戦う。誰のために? 少女は変身する。何のために? 少女は少女で在るために、魔法をかける。 ラバースーツに身を包み、クラゲのスカートを揺らしながら、呪文を唱えれば、もう怖いものはない。 思いつく限りの魔法のアイテムは既に手に入れた。古今東西、良きものから悪しきものまで。 3回目の開催となる《少女の聖域》のメインビジュアルを飾ってくれるのは、今回も引き続きトレヴァー・ブラウンの作品である。 可愛い、不気味、残酷、脆い、強か。少女のあらゆる側面をあるときはフ
化粧とはある種の魔法であると思う。 化けて粧う。そこには少女ならではのまやかしが潜んでいる。 そう、その背後に密かに見え隠れする尻尾のように。 黒猫か、はたまた人外の存在か。 互いに紅を差し合う少女たちは、一面の罌粟が咲き乱れる中で戯れる二匹の美しい獣のようだ。人のかたちを保っていられるのは、束の間の幻想。 菫色の帷の向こうで行われる化粧という秘め事は、魔法以外のなにものでもない。 紅は真紅の罌粟の花弁を磨り潰したものだろう。罌粟はもちろん禁断の植物である。
魔法の一種にまじないというものがある。 まじないを呪いと書いてしまうと悪いもののように思われるが、本来まじないという言葉には、良い意味と悪い意味の両方が含まれている。 魔法自体、白や黒など色分けされたりもするが、使い方によってはどちらにも転ぶ両義的なものなのだ。 小さな画面の隅々までびっしりと描き込まれた青木瞳の作品は、細密画と呼ばれるに相応しい。 シンメトリーにデザインされた世界の中で、不思議な生き物が蠢き、髪が絡みつく。それはまるで永遠に終わらぬ呪文を唱え続け
本記事はオンライン展覧会《少女の聖域vol.3〜魔法大全》DAY 1の配信記録です。 * Text霧とリボン 密やかに魔法書を紐解くにふさわしい秋陰の一日。霧とリボン オータムシーズンの幕開けを飾る展覧会が本日開幕しました。初日の今日、ご高覧下さいました皆様に深く御礼申し上げます。 精神科医・少女批評家の高柳カヨ子先生をプロデューサーにお迎えして定期開催してきた本展も今回で三回目。「魔法大全」という魅惑のテーマの元、15組のアーティスト作品が秋風にのって菫色の小部
山口友里ほど魔法という言葉が似合う作家はいないだろう。 美術デザインとスタイリングを担当したマジョリカマジョルカで、彼女の魔法にかかった少女は数知れず。その幻想的な世界観と卓越した美意識は、ドールの制作に於いても遺憾無く発揮されている。 マンドレイクまたの名をマンドラゴラといえば、魔法使いにとっては欠かせないアイテムである。 引き抜くと悲鳴をあげ、それを聞いた人間は狂って死んでしまうという伝説をもつマンドレイクは、実際に古くから薬草として用いられた植物だ。地面に埋
古来ギリシアの時代から信じられてきた世界観に、全てのものは四大元素(エレメント)に司られているという概念がある。それは魔法や錬金術にも受け継がれ、土、水、火、風という4つのエレメントの割合や強さによって、事象は確定されているとされた。 高橋邑木が制作する陶磁器。 この陶芸という分野こそ、4つのエレメント全てが含まれたまさに魔法のような芸術である。 素材となるのは、土。原土となる良質な粘土を手に入れたら、水簸という水を用いる精製が欠かせない。この水簸の加減で完成した時
単眼や多眼の不思議な生き物が跳梁跋扈し、血の川が流れる仄暗い世界で、魔法は熟成される。 異形の少女たちが唱える呪文は、形を得て世の理を壊し、地平を塗り替える。 Riho Kurokawaが描くのは、この世の裏側にひっそりと息づくもうひとつの世界。光のように言葉が降り注ぎ、暗闇から命が生まれる。 画面の中に多層的に折り込まれた謎を紐解くと、失われた記憶が蘇り、物語が動き出す。 さあ、思い出してみよう、彼の地の記憶を。 山が燃え、羽が生えた獣が飛び交う夜、魔女たち
本記事はオンライン展覧会《少女の聖域vol.3〜魔法大全》DAY 2の配信記録です。明日9/4〜9/6は配信お休みです。 Text霧とリボン 一年の時を経て、昨日ふたたび扉を開いた菫色の聖域——夏の余韻が漂う中、少女たちの不思議な魔法がゆっくりと渦巻きました。 プロデューサー高柳カヨ子先生のご案内で、人形、オブジェ、アクセサリー、絵画がお披露目されたDAY 2の今日、お気に入りの魔法に出会いましたでしょうか? 聖域を散策して下さいました皆様に御礼申し上げます。
水面に映る光のように、透明に煌めく幻の国の記憶。 atoriが生み出す装身具には、どこか懐かしい優しさが漂っている。 少女はすべからく魔法使いである。 生き辛い社会を生き抜くために、美しい魔法道具を身に付けて戦う。 遠い国から受け継がれた品々を、淡い菫色や真珠色に染めて、atoriは少女をそっと守る。 魔法に使われる不思議なアイテムを繋げた首飾り。 ひとつひとつに込められた魔法を解き放てば、少女は最強の魔法使いになれる。 薬品棚に並んだ魔法の薬は、少女が
夜の魔法。 鏡に映るのはだあれ。 秘かに忍び込んだ部屋の鏡台には、可愛くなるための魔法が揃っている。背伸びをして取り繕わなくても、わたしはわたし。誰のためでもなく自分のために、リボンを着けてドレスを纏う。 脂粉の匂いは嫌い。あのひとはいつも誰かのために綺麗になる。わたしの知らない誰かのために、鏡の前に座り続ける。 夜になればあのひとは出かけてしまうから、わたしが鏡を独り占め。可愛くなるのに理由はいらない。鏡台に並べられた色とりどりの魔法をひとつひとつ試してみ
ランジェリーをファッションに用いるコーデは、もう当たり前になっている。見えない贅沢として、または自分を守る武器として、服の下に密かに仕込むものであったランジェリーは、いまや堂々と表舞台に登場するものとなった。 Bed Roomは、ランジェリーを実に魅力的なファッションアイテムの形に仕立てて、我々の前に並べてみせる。 セクシーでもエロティックでもコケティッシュでもなく、ただただガーリー。ランジェリーはここまでガーリーになれる。 様々なイチゴ柄がパッチワークのように散