ブリグリ

ブリグリほど妄想のお供になるバンドはいない

the brilliant green。通称ブリグリ。
私より一回り上の世代からすれば、ドラマの主題歌を歌っていたバンド。
私より少し上の世代からすれば、ボーカル(川瀬智子)がメガネっ子キャラ。
そして、私の世代からすれば、ガンダムOOの主題歌を歌っていたバンド。

という印象があるのではないでしょうか。

ちなみに私はTommy february6は知ってたのですが、ブリグリの存在は名前すら知りませんでした。
きっかけは、Tommyがバンドのボーカルだということを知ってからです。
最初は母が聴きたがっていた曲を録音して、車で聴いていたのですが、そのうち自分で携帯を持つようになって、曲を聴くようになっていきました。
そして、免許取り立ての頃、リサイクルショップでブリグリのアルバムを2枚中古で買ったのが沼入りでした。

聴いていくうちに「なんかめっちゃエモい」と思うようになり、今では大好きなバンドとなっています。
ブリグリの醍醐味は、ボーカルTommy(川瀬智子)の作詞にあると私は勝手に思っているのですが、ブリグリ最初期のアルバム(上のリンクに貼った2作品)を聴くと、後のソロ活動の礎になってそうな感じの曲があったり、日常じゃ絶対味わえないであろう表現があったりと、非日常を思わせる仕上がりになっているのです。

小説の種は妄想。妄想といえばインスピレーション。インスピレーションは見聞きした作品に影響される…
ということで、妄想のお供になるブリグリ曲をいくつかご紹介したいと思います!
ちなみに説明の中に虹倉ワールドの世界観が大きく入る上、元々の歌詞の意味を一切無視した展開になりますので、皆さん絶対付いてこれないことをお約束します!

①Bye Bye Mr.Mug

記念すべきブリグリのデビュー曲。
ブリグリといえば、やたらと英語を強調したいのか全訳英詞の曲が結構多いのですが、特に初期はカジュアルチックな英語曲ばかりでした。
この曲はですね、年端も行かない女の子(だいたいJKくらい)がお世話になったおっさん紳士(お父さん?)の元を離れて「私は自立するんだ」という決意表明にも似ているんですよね。
訳詞をググっていただければ分かるんですけど、元の詞は別れ話なんですが、あなたと過ごした日々はとても捨てがたいモノだったわと言っているんです。
つまり、反抗期真っ盛りの女の子が普段は除け者扱いしているおっさんと一緒に過ごした日々はいい思い出だけど別におっさん自体は好きじゃないってことです。それでも、おっさんのことは嫌いではないし、おっさんからたくさんのことを学ばせていただいて感謝している、だから二度と私の前に現れんなよという感じなわけです。
それにしても、タイトルの「Mr.マグ」って一体誰なんでしょうね。

②There will be love there ―愛のある場所―

ブリグリの名前を世に知らしめた代表曲。
楽曲解説の中に「決意表明とも感じられるひたむきな歌詞」とあるのですが、未来を案じて、前に進んでいこうと聴くたびに思わせてくれます。
この作品の世界観を例にすると、翔が自分の記憶探しを続けるにつれて、どうしても受け入れたくない現実や過去を知ることになったとしても、結局は「月島翔」を構成する要素に過ぎないのだから、自分なりに消化していくしかないんです。どうあがいたって受け入れるしかないのだから無理にでもプラス思考にしないとできないことです。
それに、明菜という協力者がいるので、自分ひとりではないわけだし、ゆくゆくは自分の身の振り方を覚えないといけないですしね。
ぶっちゃけ言うと、作品にはまだ出していないキャラのイメソンなんですが、この場で出すのもあれなので、敢えて翔で説明しました。

③Round and Round

ギターの松井さんが作ったアルバム曲。実はブリグリの中で一番好きな曲です。ダークサイド全開なギターサウンド意味深なタイトルが厨ニ心をくすぐります。
何かを憂いている悪役(イケメン)が拉致した女の子に突然語りだしそうです。これね、悪役が元は人間で今化け物(吸血鬼とか蛇男とかそういう類のやつ)だとすごく高まるんですよ。
「人間は愚かだ」的なことを言い始めて、スイッチが入ったかのように長々と語り出す様は圧巻で、最終的に女の子の顎をクイっとやって、お前を傷物にしてやろうか的な感じで女の子に迫る感じです。
和訳を見てみますと「あなたが考えていることは理解できない」「それ後で自分に返ってくるよ」「いい加減にしてよ」などなど、まるで女の子が必死に悪役の言うことを否定するかのような言い回しをしているのがまた良くて、最終的に「負のカルマはあなたに返ってくる」と結ぶあたり、こいつらの雰囲気がいい感じにバチバチとしていたのではないかと感じざるを得ません。

④BLACKOUT

レコード会社を移籍してから初のアルバム曲。タイトル曲でもあります。
現時点で最新のオリジナルアルバムなのですが、Tommyがソロ活動をし始めて、若干ではありますがバンドサウンドがHeavenly6寄りになってきているのが特徴です。
アニメのオープニングでも良いくらいかっこいいんですよ…
実は、花守明菜のイメソンに設定しています。見た目はギャルっぽいけど中身は芯のある女の子が敵サイドに宣戦布告をする歌です。
自分の住む街に今にも化け物と化しそうな死にかけの人間が毎日のようにやって来るのを見てると、本当に生きている実感がなくなるんですよね。それもこれもウイルスを媒介した吸血鬼たちが悪いんですけど、外を出たら出たで危険だからこの街で過ごすしかないんですよ。
同じ場所で過ごし、同じ夜を超えて、同じ明日を迎える。助けを求める腕がまるで人形みたい。夢も愛も見えない。こんな状況下でどう希望を見つけることができるでしょうか?
外の世界は絶望しかないけれど、光が一瞬落ちるだけで、あとは何も見えない、それが辛いと訴えかけてきます。
同じ明日を待つだけでも、せめて敵の吸血鬼たちが、もし自分の街にやってきた時はそれ相応の対応をしてやる、だから同じ明日でもぐっすり眠れるようになりたいのでしょう。


とまぁ、ざっと説明しましたけど、自分でも何言ってるかわかんない(驚愕)
他にも「冷たい花」とか「そのスピードで」とか「Stand by me」とかいっぱい妄想で語りたいんですが、これ以上やってしまうと自分の世界に入り浸ってしまうのでここまでにしておきます。

妄想しながら音楽を聴くのも結構楽しいもんです。

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