遺影写真を選ぶポイント
こんにちは、曼荼羅キリ子です。
葬儀屋やってます。
今回は「遺影写真」について書いてみようかと思います。
なんでかって言うと「どの写真にすれば…」とご相談される事が多いので、いざというときに写真を選ぶポイントのひとつとしてご参考頂ければと。
私の個人的見解なのであくまでもご参考程度までに。
◆どういう写真が良い?◆
選ぶ基準としては故人の生前の姿を思い出せるものが良いかなと思ってます。
家族で旅行に行って皆で撮った写真だったり、又、記念日に撮ったお写真だったり…
「そういえばあの時ああいう事があったわよね」と亡くなった後でも遺影写真を見て皆で思い出話ができるとそれもひとつの供養となるのではないでしょうか。
◆紙?データ?◆
昔は写真と言えば紙のみでしたが、今はデジカメやスマホでも簡単に写真が撮れる時代です。
しかし、選択肢が増えたけどいまだに紙の写真をお持ちになる方が多いんですよね。
今はスマホのカメラも性能がよいので故人の人柄がよくでているものがあればスマホから撮った写真でも充分です。
いつも持ち歩いているものだからこそ紙の写真よりスマホのフォルダにある写真の方がより最近撮ったものがあるという方は多いのではないでしょうか。
そして写真屋さん曰く「初期のデジカメよりi○honeのほうが遥かに綺麗」との事(^^;
また、紙の写真であれば四つ切サイズに引き延ばす事を考えてなるべく故人にピントがあって鮮明に写っているものがよいでしょう。
写真館で撮ったお写真なら引き延ばしても充分綺麗です。
◆最近の写真がいいの?◆
なるべくなら最近のものが良いとは思うのですがご病気をしてしまい、近年だともう痩せた写真しかない…や最近写真とってなかった…等とそれぞれご事情があったりするので個人的にはだいたい10年以内位でお元気な頃のお写真であればいいんじゃないかなと思っております。
◆一人で写ってるものの方がいいの?◆
今は加工ができるので誰かと一緒に写ってる、又は後ろに誰かが写り込んでいても加工で消すことができるので大丈夫です。
逆に背景を活かすこともできますのでお花や海といった自然をバックにした写真だとそのまま使う事もできるのでそういった場合は葬儀屋にその意向を伝えましょう。
最近だとお花が好きだったので満開の桜を背にしたお写真だったり、又、釣りがご趣味の故人らしい、海を背景にしたお写真等をお持ちになってそれをそのまま加工無しでお使いになった方もいらっしゃいます。
◆最後に◆
遺影写真というものは、二日間の葬儀の時だけのものではありません。
お家に帰った後も仏間に飾ったりするのが多いものです。
だからこそ故人の生前の生き生きとしているその人らしいお写真を選んで頂き、亡くなった後もその人と過ごした日々を思い出して残された皆さんが話に花を咲かせる事が出来たらなと思います。
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