別にマナーって訳ではないけど業者側からみたスマートな葬儀の参列

どうも、曼荼羅キリ子です。

葬儀屋やってます。

今回は「別にマナーって訳ではないけど業者側から見たスマートな葬儀の参列」というものを紹介させて頂きます。

これはあくまで私が葬儀に携わってきた中で「これはスマートだな」と感じた参列の仕方なので絶対って訳ではありませんので御参考までに。

◆手荷物◆

最小限であればあるほど◎かと思います。
施設の規模と参列者が見合わない(こじんまりとした式場なのに参列者が多い)場合、手荷物は自分で持って移動する場合が多いので手回り品はなるべく少ない方が自分自身もスムーズに動けます。

クロークがある所もありますが必ずしもそういった設備の整った施設でのご葬儀ではない(お寺や集会所でのご葬儀)ので万が一、出先から聞き付けて急遽参列する場合で沢山お荷物があるのであれば駅等のコインロッカーに預けるのがベストかなと思います。
又、事前に問い合わせてみるのもひとつの手段ですね。

特にそういったお荷物がなければ鞄にはお財布、お香典、スマホ、お数珠、ハンカチ等に絞り、必要最低限の物で向かうのが良いかと思います。

お葬式という場は皆さん黒物でいらっしゃるので取り違いが発生する事があります。


故人を偲びにきている場で紛失等トラブルを起こさない為にもお荷物は「最小限」がベストです。


◆お香典、お数珠◆

この二点は出すのに時間がかかる方が多いです。

受付で「お香典どこに仕舞ったかしら」と鞄の中を探す位なら前述した通り、必要最低限のもので向かった方が何事もスムーズに済ませられるかと思います。

お数珠も袋に仕舞ったまま参列するのではなく席に着いたら取り出す、又はすぐ取り出せる所に忍ばせておいた方がすぐご焼香に進めるのでこれも他の参列者を待たせないひとつのポイントかもしれません。

お寺さんがお経をあげられる所謂「お勤時間」は限られています。
参列頂いた全ての方にお参り頂く為にもお数珠はすぐ取り出せた方がスマートです。


◆焼香◆

「お焼香になったら喪主さんにお辞儀して、反対側にもして…」
と考える方は多いのではないでしょうか?

実はその「お辞儀」ですが、必ずしもしなくてはならないものではありません。

お寺さんの中には「お辞儀は必要ない」と仰る方もいらっしゃいます。
私も「一般参列者」に対するお辞儀は必要ないんじゃないかなという考えです。

あくまでも亡くなった方のお参りに来ているのでもしどうしてもお辞儀をされたいようであれば故人に向かってと焼香を終えた後、喪主さんにお悔やみの意味合いを込めた二回位に留めておくのが良いかと思います。

一般焼香となると複数名で進む場合が多いので隣の方とお辞儀する方向がバラバラ…といった光景もよく見掛けますしね(^^;


◆お清め◆

地域によっては一般参列者にも通夜振舞いのお食事の席が用意されている事もあります。

お寿司の他には大皿で煮物や精進揚げなどが一般的な所でしょうか。

さて、この通夜振舞いの席ですが久し振りに顔をあわせた人等と思い出話が弾んで…といった場面をよく見ますができればあまり長居はしないほうが良いです。
勿論、少しだけ頂いて帰るのがベストですが目安としては式が終了してご遺族の方々がお清めに入ってこられたら退席、話足りないなら場所を変える、といった方が◎。

ご遺族の中には相続やお墓のことなどあまり他の人に聞かれたくない話をされる方や、又、悲しみが深く、静かに過ごしたい方もいらっしゃいます。
そういった方へ配慮できると良いですね。


◆ご挨拶◆

○○さん(故人)には生前とてもお世話になったので喪主さんにどうしてもご挨拶がしたい。

こういった方は勿論沢山いらっしゃいます。
ただ、ご挨拶のタイミングって難しいですよね。
会場に早く到着したのであれば開式前に伺えますがそれができない場合は閉式後、帰る前に伺うのがベストなタイミングです。
葬儀屋によっては閉式後、ご拝顔やご遺族へのご挨拶の時間を取ってくれる所もあります。
それは会場にいるスタッフに聞いてみましょう。

そしてご挨拶の際はなるべく簡潔に。


他にもご挨拶を希望されている方がいらっしゃるかと思いますし、故人が亡くなってからご遺族は葬儀の打ち合わせや親戚への連絡、手続きなど葬儀を迎えるまで多忙な日を送られます。

お疲れの中、あまり長々と引き留めてしまうよりは簡潔に、そしてお身体をいたわる言葉を掛けて差し上げると喪主さんも喜ばれるのではないでしょうか。

因みに私が現場にいて「これもひとつの手だな」と思ったのはお手紙。
受付で「ご挨拶ができないかもしれないのでこちらをお渡しください」とお香典と一緒にお渡しされていた参列者の方がいらっしゃいました。


◆最後に◆

いかがでしたでしょうか?

ポイントとしては

・ご遺族に配慮する。

・他の参列者へも配慮する。

この二点。

葬儀参列なんてそんな頻繁にないほうが勿論良いのですが、もし参列する際は少しでもご参考になればなと思います。

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