学校だけではない『居場所』がある強み
こんにちは。臨床心理士のかちゆみこです。
4人のこどもを育てながら、オンライン専門のセラピールームを開いています。
上の子二人に不登校だった時期があります。
そのときの経験を元に、「学校に行く行かない関係なく、こども&親が安心して過ごせる居場所をつくりたい」と思い、ボランティアでフリースペースも運営しています。
今回は、フリースペース運営者&親目線から、小・中校生の親子の皆さんへのメッセージを書いてみたいと思います。
学校&おうち以外に、安心できる『居場所』はありますか?
あなたのお子さんは、今、学校とおうち以外に、安心できる『居場所』はありますか?
たとえば、習い事、塾、図書館、児童館、放課後デイサービス、フリースペース、フリースクール、近所のおばさんのおうち等々。
どんな場所であっても、「あぁ、居心地いいなぁ」「ほっとできるなぁ」「無理せず安心できるなぁ」と思える場所。
もちろん、こどもに何かあってから探す(例えば、学校への登校渋りなど)のでも遅くはありません。
だけど、問題が表面化していない、日常の段階から意識して、こどもが昼間でも気軽に安心して利用できる『居場所』を何か所かピックアップして確保しておくと、「いざ」というときにこどもにとっても親にとっても、よりよい心のスペースを保つことができるのでオススメです♡
私が住む逗子&葉山では、民間でこんなすてきなマップが作成され、街のいたるところに置かれています。
https://www.city.zushi.kanagawa.jp/_res/projects/default_project/_page_/001/002/999/fsfs.pdf
こちらのサイトからは、全国の「多様な学び」に関する有益な情報が得られるので、お住いの地域について知りたいときは、利用してみてください。
ご近所で、こどもが気軽に利用できる場所、ぜひ見つけてみてくださいね。
ときどき、学校以外の場所で気分転換もありじゃない!?
我が家の下の子たち(小3、小1)は、普段は学校に通っています。
でも、ときどき、学校を休んで私の運営しているフリースペースおかえりに参加することがあります。
たとえば、遠足のイベントがあるときや、お料理教室、アートセラピーの会など、こどもたちが「参加したい!」というときは、事前に「〇〇日は、フリースペースに参加するので、お休みします。」と学校に連絡しています。
今、学校現場も柔軟に変化しつつあり、保護者としても家庭の要望を伝えやすい雰囲気になっています。
フリースペースでは、なかなか学校ではできない体験ができて、こどもたちもリフレッシュ!!!
学校での「緊張感」もこどもの成長にとってはもちろん必要ですが、ときどき、こうして息抜きするのもあり・・・なんじゃないかと、うちの子たちの様子をみていて感じています。
「必要なときはいつでも行ける」心の保険の大切さ
こどもたちにとって「学校」は、普段、他の人たちと関わり合える「社会」です。
こどもの世界では大きな存在である「学校」に居場所をなくしてしまったとき、親が思う以上に、こどもたちは傷つき、自分という価値を低く見てしまう傾向があります。
「学校になじめない自分はダメなんだ」と自分を責めている子もいます。
もちろん、親として、こどもの心にしっかり向き合い、話を聴いたり、学校の環境改善につとめたりすることは必要ですが、同時に、親が視野を広くして、学校以外にもこどもが過ごせる「社会」を探していくことは、こどもの可能性を再び開くうえでも、とても大切な選択だと私は思います。
今年度に入って、私が運営するフリースペースおかえりに来ていたレギュラーメンバーの子たちは、学校へと戻っていきました。
フリースペースで、境遇が似ている少人数の同じ年代の子たちとわちゃわちゃとたわむれ、安心して過ごすことで、「学校」に再チャレンジするエネルギーがわいていったようです。
保護者の方からは「必要なときはおかえりにいつでも行ける」ということが本人の安心感につながっているようだとフィードバックしてもらいました。
フリースペースでは、私は何も特別なことはせず、ただ「いる」だけですが、こども同士の相互作用のチカラって本当に素晴らしいなぁと感動しています。
今、フリースペースは夏休み期間ですが、9月からマイペースに開く予定です。
もしかしたら、当分、こどもたちの利用はないかもしれないけれど、それでも「居場所がこの日に開いている」ってだけで、こどもたちの心の支えになっているのであれば、それだけで十分機能を果たしているのかもしれない・・・と感じています。
(これは、ボランティア運営だから言えることですが・・・)
柔軟に周りをみてみよう!地域の資源探しのコツ
「どうやったら、すてきな場所に巡り合えるの?」と疑問をお持ちの方もいるかもしれませんね。
「学校しか教育の場はない」という枠を一度取っ払って、親子で「地域」のおもしろい場所、おもしろい人材探しをしてみるのもおすすめです。
心の余裕のあるうちから、「平日昼間、こどもの居場所になりそうなところはあるかなぁ!?」って日頃からアンテナを貼っておくこと。
「多様な学び」って、不登校という壁の先にあるものではなく、学校に行っている行っていないに関係なく、万人に必要な視点ではないかと思っています。
その地域だからこその、すてきな資源に出会えるかもしれません。
ぜひ、お子様と社会科の「まち探検!」の一環として、お子さんの昼間の居場所、探してみて下さいね~。
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子育て中のセラピスト(HEC代表 川村さん、アロマインナーチャイルドワークセラピスト 智子さん、私)が、自分たちの体験談も交えながら、発達や子育て、不登校、トラウマ、家族の心理学などなどについてわかりやすくお伝えしている無料のオンラインサークルです。
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