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不登校を抜けて見えた世界

自己紹介

こんにちは。臨床心理士のかちゆみこです。

最近、お気に入りの似顔絵イラスト


4人の子育てをしながら、おかえりセラピーSUNというオンラインセラピールームを運営しています。

我が家の上の子二人が「学校に行かない」選択から、急に学校に戻るようになって早6年。

こどもたちは、「理想郷」とは言えない学校の中でもたくましくすくすく成長してきています。

今回は、不登校当時から今を振り返って、親である私の中に広がっていった世界について書いてみたいと思います。


こどもが不登校時代の学校との関わり方


上の子たちが「学校に行かない」選択をしていたとき、私は自分から学校に連絡をとることはほとんどありませんでした。

学校の運動会や遠足、その他の行事なども「我が家には関係ないわ」とスルーしてきました。

こどもがまったく学校に行っていないのに、学校とつながる必要性が感じられなかったからです。

だけど、当時、担任の先生たちは、学期の節目に自宅まであいさつに来てくれたり、通知表を届けに来ていたりしてくれていました。

今思えば、とてもありがたいことです。

先生から差し出してくれたそういった細い糸のおかげで、何とかかろうじて学校とのつながりができていました。

完全に、我が家が学校との関わりを断っていたとしたら、こどもが「学校に行ってみたい」と言ったときに、もっともっとハードルが高かったでしょう。

私自身が社会に居場所が感じられなかった


思えば、私自身が集団が苦手で、社会のルールにしばられることに大きな憤りを感じていました。

なんとか表では取り繕ってきましたが、心の内側では、社会に対して不信感を抱えてきていました。

「わたしはアウトサイダー」「わたしは輪の中に入れない」

そんな信念を心の奥底に握りしめてきました。

これは、私の育ってきた環境によるトラウマ反応なのだとセラピーを受けて初めて知りました。

こどもたちの不登校は、私にとっては「社会からの逃避」「身を隠せる場」になっていたのです。

※当時の心境と変化を書いたコラムもよかったら、読んてみて下さいね♪
  ↓↓↓

こどもの学校復帰で社会とつながり直すチャンスを得た


こどもたちが学校に戻ると、頻繁に先生ともやり取りすることが必要になりました。

・こどもの様子のシェア
・先生にお願いしたいこと
・欠席、遅刻の連絡も毎日

以前だったら、「こんなこと伝えてもしかたないな」「これはこどもが我慢しないといけないことだな」と思っていたことも、勇気をもって、先生にこどもの現状をお伝えして、必要なサポートをお願いするように意識をしてみました。

すると、私の心にも変化があらわれてきました。

無意識にあった学校(社会)へのあきらめ・不信感が和らぎ、先生に対して、「一緒にこどもの成長を見守ってくれる仲間・同士」という想いを感じるようになってきたのです。

学校に戻ってからも、何度も何度も、こどもたち(特に長男くん)に問題は起こってきました。

それでも、私一人で抱え込むことはせず、主人と話し合い、本人とも向き合う時間をもち、先生やその他の外部施設(市の教育センターや発達支援センターなど)にも協力をお願いすることで、何とか問題に対処して乗り越えてきました。

それらの経験、ひとつひとつが、私たち家族をたくましく、強くしたなぁと感じています。

あのまま、安全・安心な場所だけに留まっていたら、私はどこか社会への不信感を抱いたまま、こどもたちにもこの社会という大海原で生きていく底力を磨く機会を与えられていなかったかもしれません。

こどもたちの学校復帰で、私自身も社会とつながり直すチャンスをもらったのだと思います。

色々ある中でも生きていくチカラ



今、長男くんは高校一年生。

少しずつ改善はしてきたものの、中学校時代はほぼ遅刻して学校に行ってきました。

それが、今は、片道1時間強の道のりを毎日、遅刻せず、休まず、学校に行っています。

しかも、親として、とても嬉しいのが、「理想郷」ではない、色々と問題もある現実に、しっかりと長男が向き合いつつ、前向きにがんばっていること。

思春期の難しい関係性も感じる中で、自分らしく付き合える友達もできたみたい。

また、今までないと思っていた長男の勉強の「やる気スイッチ」が、急に高校になってONになり、意欲的に学習にも取り組んでいて、母、びっくりです。

高校で「社会」というものがより近くに、そしてリアルに感じられるようになったからこその変化なのだと感じています。

社会の中も、玉石混合。
色々、色々、色々、あります。

それでも、その現実で生きていくチカラが息子の中に育っていることを感じて、とても嬉しい毎日です。

今、私から見える外の世界は、とても広く可能性であふれています。


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