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12月29日は、シャンソンの日&福の日&太平洋と日本海を結ぶ鉄道ルートが貫通&生物多様性条約が発効された日

【シャンソンの日】

戦後のシャンソンブームを支え、数々の名曲を生み出した東京・銀座の老舗シャンソン喫茶「銀巴里」が、1990(平成2)年12月29日に閉店したことを偲び、後世にも語り継いでいくべき一時代を築いた文化のひとつとして記念日が制定されています。

シャンソン(chanson)=意味:歌、言語:フランス語。

日本ではフランス語の歌という意味合いで用いられることが多めです。

銀巴里は、シャンソンを映画程度の料金で聞いてもらいたいとの思いから、コーヒー付き1,800円で長年消費税等も取らず営業を続けていました。

が、時代や地価高騰もあり、止む無くお店をたたむことに。

銀巴里で行われた最後のショーには、同店で数多くのステージを重ねてきた美輪明宏氏が立ち、銀巴里の最後の幕を飾りました。

現在、跡地の銀座七丁目9番11号付近には石碑が建てられています。

【福の日】

例年おせち料理の準備を始めるのは12月の後半なことと、おせち料理に込められた[たくさんのふ(2)く(9)沢山の福]の語呂合わせにちなんで、食品加工業などを展開している株式会社紀文食品が記念日に制定しています。

おせち料理に選ばれている食材の一部には、
紅白かまぼこ:「日の出」のかたち、紅:めでたさ、喜び、白:神聖さ
伊達巻:巻物、知の象徴
錦玉子:金銀錦を表現
栗きんとん:豊かさ、勝負運
黒豆:健康、仕事運
昆布:「よろこ(ん)ぶ」との言葉遊び、祝辞
数の子:子宝、子孫繁栄
などなどの意味があるとされていて、多くの「福」が詰まった料理とされています。


【太平洋と日本海を結ぶ鉄道ルートが貫通】

上越線の群馬県土合(どあい)駅〜新潟県土樽(つちたる)駅を繋ぐ「清水トンネル」が、1929(昭和4)年12月29日に貫通しました。

開通:1931(昭和6)年9月1日当時、太平洋側と日本海側を結ぶルートは乏しく、各方面から交通路が待望視されていたものの、北アルプス山脈の険しい山々を貫通させること自体が難しい作業だったこともあり、期間:約7年、人員:延べ240万人を費やした難工事でした。

が、清水トンネルの開通によって、東京〜新潟間の移動距離を約100km弱短縮することに成功し、コスト、時間など多くの面で経済効果をもたらした他、太平洋と日本海を最短で繋ぐ鉄道ルートとして活躍し続けています。

以後、時代のニーズに合わせるかたちで鉄道ルートが新設され、清水トンネルは、
清水トンネル:上越線・上り専用車線、
新清水トンネル:上越線・下り専用車線、
大清水トンネル:上越新幹線用車線の各用途で、
3本のルートが通っています。

《余談》
小説『雪国』(著:川端康成氏)の冒頭部分「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった」の箇所は、清水トンネルのことだとされています。

そして、この日は、清水トンネル貫通記念日として制定されています。


【生物多様性条約が発効】

生物の多様性を種、遺伝子、生態系の3つのレベルで捉え、その保全などを目指す国際条約のひとつ「生物の多様性に関する条約」が、1993(平成5)年12月29日に発効されました。

国際表記:Convention on Biological Diversity

それまでの通称「ワシントン条約」、
正式名称「絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約」や、
通称「ラムサール条約」、
正式名称「湿地帯の保全を行うことでそこに住む鳥や虫などの生態系を保護していく条約」、
などの枠組みを超えて、地球上に生息する全生物の多様性を包括的に保全していくことが目的とされています。

また、生物を上記3つのレベルで包括的に捉えることで、その地域の伝統的薬法、文化的慣行などの保護や別地域への拡散支援も行われています。

近年では科学技術の目覚ましい進歩による一方、先進国を始めとした公害問題などにより、失われつつある地球生物本来の環境等を見直していくための重要性が叫ばれていて、日本を含めた加盟国を筆頭に、世界各地でキャンペーンや催しが展開されています。

《余談》
以前は、同条約が発効された12月29日に国際生物多様性の日として記念日が制定されていましたが、2000(平成12)年以降は同条約が採択された5月22日に変更されています。


(以上、ネット検索より)

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