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研究業界の課題と解決策を考えてみよう

こんにちは。

本日は、「研究業界の課題と解決策」についての投稿をしたいと思います。


1.研究者が活躍できない日本

まず、こちらの記事をご覧ください。

研究の際に出来た特許による収入が日本と米国で比べると、米国の方が50倍も多いという記事です。

日本では、海外と比べて研究者が活躍できる機会や場が少ないと言われています。

そのことから、日本の研究者は、自分が行ってきた研究内容で飯を食っていくことを諦めて、違うことを仕事にしたり、海外の研究機関へ移籍することがあります。

実際、文部科学省が公表した2022年度学校基本調査によると、修士課程を終えて博士課程に進学する割合が2000年に約17%あったのが、その後、減少傾向にあり、近年では10%を割り込んでいるとのことです。

かつては、科学技術立国をうたっていた日本ですが、現在では、人口100万人あたりの博士号取得者は英国やドイツに比べて3分の1となっており、若者の「博士離れ」が続いているようです

実際に、博士課程の入学者数の推移を見てみると、減少していること(特に修士課程を修了して博士に進学する人数)が見受けられます。

文部科学省 「大学院部会の審議の進め方(案)に関連するデータ」

研究、および、研究成果を活かした製品・サービス開発は、企業だけでなく、国の競争力の源と言えますが、研究者の数が減っていることは、競争力の低下につながるリスクを含んでいます。

こちらは、製造業を対象にした調査ですが、研究開発における課題に関するアンケートを取ったところ、「研究開発者の人員不足」が65.7%となっておりました。

なぜ、このような状況が起こっているのでしょうか?

そして、解決策は無いのでしょうか?

そこで本記事では、研究業界が抱える課題を読み解き、そして、出てきた課題に対する解決策について、話していきたいと思います。


2.研究業界の課題

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