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「憧れ」


彼とは出会ってから数年経っていた。
お互い何も意識すること無く
ただの飲み仲間だった。

ある日いつも通り飲みに行こうと私が誘う。
そして彼と飲みに行く事になった。

飲みに行くのはとても久々だった。

会った瞬間いつもと何かが違った。
少し2人共大人になった気がしていた。

お酒を飲んだ私たちは
そのままホテルに行くことになった。

しかし、何もすることなく
静かに寝て気づいたら夕方になり夜になり
そのまま解散となった。

彼はどう思っていたのだろう。

もしかしたら、
私の気持ちに気づいていたのかもしれない。

私は彼の事がずっと好きだった。
彼は誰にでも優しく
周りには常に女の子が集まっていた。

そんな彼と2人で飲みに行ける事で
少し優越感を覚えて居たのかもしれない。

彼の隣で寝たのはこれが最初で最後だった。

彼は今、
何処で何をしているかも分からない。

私にとって遠い存在になってしまった。


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