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【落語】三遊亭白鳥師匠の大冒険

コロナの前から、落語家の方にもYoutubeを始めとした配信活動をされていたが、どちらかというとお試し的な感じのもので。
コロナ禍に入ると、俄然、落語界にも動画配信の機運が高まった。

このタイミングで、視聴するものをTV地上波よりYoutubeに変えた私は、必然的に落語家さんの配信ウォッチャーになったわけで。
寄席や落語会に行けずとも、自宅から、柔軟な若手二つ目のだけでなく。「え、あの師匠が?!」という年配の師匠達のチャレンジに感嘆する日々を送っていた。

ということで、今日は三遊亭白鳥師匠の配信について。

三遊亭白鳥師匠は、昨日書いた三遊亭円丈師匠の弟子。
もちろん新作落語界の中堅どころである。
そのような方が、大半の落語家さんの配信のように一席話するわけがない。

そう、RPG(ロールプレイングゲーム)実況!
実況動画の編集もどうやら師匠の自作(弟子ノータッチの模様)

「全くのゲーム素人(年配層)」「新作落語の雄」「編集自作」
これら要素が掛け合わさった、予想できない壮大なストーリーの始まりである

・師匠、操作に苦戦する
私も使用されているRPGを名前程度しか知らないのだが、それでも師匠のプレイは狙ったものではなく、ある種ビギナーズラック的な、「素人が初見プレイでなんやかんや触ってたらこうなった」ということは見てわかる。
その苦戦ぶりに、最初のスタートが「あつ森」でよかったと自分の幸運に感謝。

・さすが新作落語界の雄!アテレコが絶妙。
出てくるキャラクターに寄席出演者の名前を当てていく。
そんな顔に見えないに、段々とキャラクターと当てられた寄席メンバーが同一化して見えていくのは、まさに白鳥マジック。

シチュエーション×落語
アテレコでもあるが、どうしていいかわからず逃げ惑うシーンで「反対俥」だと言ったり、木の芽がどんどん伸びていく様から「ろくろっ首」のワンシーンを言ったり。
白鳥師匠のフィルターを通して、このRPGに、こんなに落語要素があったのかと思わせてくれる。

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残念ながら、壮大なストーリー過ぎるのと、新作ネタおろしなど師匠の多忙さで、Endまでは迎えられていないものの、各話ほどよい長さで区切られているので、時々見ては「クスッ」とさせていただいている。

何歳でも、無邪気に新しいモノ・コトを楽しむのは微笑ましい。
このような柔軟性が、新作落語作りの源なんだろうな。


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