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【落語】落語家の多様な動画配信

2020年2月頃より、コロナ罹患者が日本にも出始め、落語会も中止や延期が出始めた。いち早く動画配信にシフトしたのは上方の若手だったように思う。続いて上方の中堅クラスも続き、天満天神繁盛亭が舞台を貸していろんな出し物を配信しだした。

その頃、東京は若手二つ目が以前からボチボチやっていた配信を「使う」ようになってきたものの、中堅~師匠クラスまでは波及していなかったように思う。さすがに2年目となると寄席までもが配信するようになってきたが。

いろいろ落語家の配信を見ていて、いろんなジャンル投稿があると思ったので、私なりにカテゴライズしてみようと思う。

1.ネタ見せ系

自身の落語の配信。大方、落語家の配信はこれである。個人から一門、寄席というレベルまで様々にあり、ここでは細かくは書かないけども。噂には聞いていたがCD化もしていない新作落語、改作落語を披露してくれる噺家さんもいて、宝探しみたいなところがある。

2.落語紹介系

1と被るところではあるが、落語を見せるついでに紹介する、というものでなく、落語をせずに「落語とは何か」を工夫して紹介する配信もあるのであえて分けた。
柳家花いちさん、古今亭志ん松さんのやっていらっしゃる「はてなの落語」をここにカテゴライズ。

3.ゲーム実況系

昨日書いた三遊亭白鳥師匠のRPGだけでなく、ゲームが趣味・得意な噺家さんが落語とは無関係に配信するのも出てきた。上方の桂三幸さんは、Gran Turismoでアジア17位?ぐらいの実力の持ち主。GT配信以外のゲームもされているが、この方は食事を「ウーバーイーツ」から視聴者に選んでもらい、届いてから食べ終えるまでをゲーム感覚のように仕上げてもいらっしゃる

4.歌う系

落語とは関係なく、歌が上手かったり、ギターなど演奏が趣味という噺家さんもいらっしゃって、ライブ演奏をされたりする。
ただ私のアンテナに引っ掛かったのは、落語をラップで表現するというもの。柳家緑太さん、柳亭市童さんがチャレンジされている。妙に癖になる

5.雑談系

寄席やお寺など会場が使えない=自宅で配信、ということになるので。
多くは食事しながら(チャットの)視聴者と会話したり、他の噺家さんとオンライントークをしたりなど。ポロっと裏話がきけたりで、週末の夜などは自分も飲みながら聞いたりしていた。

6.大喜利系

意外にも動画配信と大喜利の相性がよろしくて、笑点だけではないぞと
オンライン飲み会ならぬ、オンライン大喜利も盛況だった。
今も継続してやっていらっしゃる、立川こしら師匠presentsの大喜利セーフ22時を紹介したい。
ちなみに立川こしら師は以前より異端というか先駆的な方として存じ上げていたが、このコロナ禍で柔軟に活動・企画されており、改めて自分が感じたその凄さを書けたらと思う。

前回書いた春風亭一蔵さんの競艇チャンネルなど、他にも個性あふれる配信があるので、別途書いてみたいと思う。

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