まぁ、いっか。

私には2歳8ヶ月の娘がいる。2歳過ぎぐらいからあやふやに会話が出来る様になった途端、この数ヶ月でペラペラ会話が可能になった。会話出来る様になると自己主張も出来る様になったからか性格も少しずつ確立してきた。いや、長い人生においては最初の性格に過ぎないが。

女子を育てた事がある人ならわかるだろうが、2歳女子はすでに女性であり、たくましく気が強く頑固だ。我が娘もいかにも女性という性格になった。自分でこう決めたら絶対に譲らない。言う事も聞かない。我が子ながらたくましいなぁと感心してしまう、日々根負けしている毎日だ。

ただ1〜2ヶ月前ぐらいから気になることがある。娘が時より『まぁ、いっか！』とポジティブに言うのだ。お菓子を落としたのを見てまぁ、いっか！あれ〜これおかしいなぁ、まぁ、いっか！とにかくまぁ、いっか！を毎日よく言う。どこで覚えたのか性格なのか何なのか疑問を抱いていたが、とにかく潔くポジティブに聞こえるまぁ、いっか！は不思議とこちらは笑けてきた。

ある日同居の母と買い物に行き、私が2つの商品でどちらにするか少し悩んでいる時、悩むのが面倒で片方をカゴにいれた。その時、私はまぁ、いっか。と言ったのだった。母はそれを聞き、あなたの口癖がそのまま移っているのよ〜っと言った。私はその時初めて娘のまぁ、いっか。が自分の口癖だったのだと気づき驚いた。

私はまぁ、いっか。とそこまで回数口にしているとは思っていなかった。しかも私のまぁ、いっか。は娘の素直なポジティブな潔いものとは違い、考えるのが面倒でありその場回避少しあり無理矢理自分を納得させたい感も少しある大人な事情ふまえたまぁ、いっか。なのであった。

気づけただけで丸儲け。それしかない。しかし子供は本当に素直で無駄なごべり付きがないから、言葉も清々しい。いつまでもこうでありないなと思わされた。

ちなみに他に娘に移った私の言葉は『なんでもない』と『好きにしていいの？』だ。なんでもないは伝えたが伝わらずもう一度伝えるのが面倒になった時に使う。これに関しては娘も同様の時に使ってくる。私がえ？っと娘の言葉を聞き返した時などに笑顔でなんでもないや〜っと言う時が出てきた。

好きにしていいの？は私が娘にこうして欲しいと従わせようと指示しても言う事を聞かない時に好きにしていいよ〜と育児疲れからのサジを投げる感も少し有りながら言うセリフからだ。え？好きにしていいの？と聞いてくる。そのうち好きにして〜と言わなくても、好きにしていいの？と先に確認してくるようになった。

なんとまぁ、あっぱれである。ただ、先程も書いたが子供は本当に無駄なものがなく素直に生きているからポジティブであり最強である。

素直さは人生の最強の武器なんだなとあらためて思わされた。素直な娘を今日も止めることはできない。