イマドキの授業

現在は、承認欲求爆発の時代。SNSの普及によって、イイネをたくさんもらえる人がイケてるんです。フォロワーが多ければ、お金まで稼げちゃう。

インスタにイケてる投稿すれば、友達からイイネをもらえます。昔は、イイネは、学校で頑張って、教師から好成績というイイネをもらっていたのですが、今は、教師一人のイイネより、たくさんの同年代の友人からのイイネの方が価値があるんです。

教師の承認 < 友人の承認

昭和の代表的な人生ゲームは、お金を集めるのが目的でしたが、令和版人生ゲームは、フォロワーを集めるのが目的。

では、授業では、打つ手がないかというと、僕はあると思います。

最初に教師が少しだけ教えて、答えのない問いを提示する。生徒は、まずは一人で考える。隣の生徒と自分たちの答えを共有する。隣の生徒に承認してもらえる。次に、グループでも、自分たちの意見を交換する。グループのメンバーに承認してもらえる。最後は、グループ代表がクラス全体にプレゼンし、多くのクラスメイトから承認してもらえる。イイネの輪が広がっていくイメージ。教師も、知識と経験を総動員して、大人ならでは上質なイイネをする。

これまでの授業では、教師は情報を与えすぎ。生徒はノートに写しても消化不良で、頭はパンク、とても考えたり、討論したりする余裕はありませんでした。授業は、もう知識伝達の場ではないのです。

わかりやすい授業がいい、という時代もありました。でも、わかるだけで、いいのかって話。わからなさを噛み締める、わからないからこそ、クラスメイトと考える、教師の知見も参考にする。わからなさこそ、楽しいんです。

わかっても、わからなくても、明日はやってきます。そんな毎日が楽しいんです。

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