職員室のホメオスタシス
学習指導要領が変わり、評価の仕方がめちゃくちゃ変わりました。今年で三年目、高校では全学年で新しいことをやっているというわけです。
これまでは、暗記中心のテストを実施して、その点数で十段階で成績をつけていました。授業を聞いていなくても、テストの点数さえよければ、好成績となりました。
テスト前日に本気を出し、一夜漬けで平均点の半分を取り、赤点回避する猛者も。
①知識・技能で、A〜 C
②思考・判断、表現で、A〜C
③主体的に学びに取り組む態度で、A〜C
これら三つの観点で、今は成績をつけることになってるんです。つけることになっているんです。
ホメオスタシス(生物恒常性)を感じる日々です。
文科省の言う「主体的で対話的で深い学び」、これはいいと思うんです。文科省もやっと気づいたの、という感じ。
でも、センセイたちは、これまで通りの授業とテストをしているようです。
テストの一部、20点くらいを、いちおう思考判断表現を問う問題にして。
そう、ホメオスタシス。今まで通りが楽でいいんです。手抜きして、ズルしてます。
「知識・技能」中心のマウント教育が終わりようやく……と思いきや、相変わらずの毎日。
異常な社会の中で、正常でいることは、異常とみなされます。ズルをしているセンセイばかりの職員室で、まともなことを言うと、異常になっちゃうんです。みんな中央値フェチですから。
ダメな集団の中央値は、当然、低い。そこに合わせちゃうんだものなあ。しかもそれがマジョリティで。
センセイたちは変わりたくないんです。学校が変わらないわけです。学校の伝統なんて、ほとんど「進歩なき繰り返し」ですから。
社会はこんなにも変化しているというのに。飲食店なんて、一年後、どんなメニューを出しているかわからないのにね。
はい、学校の常識は社会の非常識。
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