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移住への第1歩

移住フェアに行ってみよう

地域おこし協力隊の活動も3年目、ついに私も「移住フェア」のブースに座る側になった。「移住フェア」というのは、地方自治体が出展する窓口にて移住の相談ができるもので、仕事や住まいについてなどその町の情報が得られる。だいたい東京や大阪で行われていて、地方に行かなくても直接話が聞ける機会である。
東京ビックサイトや国際フォーラムなど大きな会場で開催されるときは各府県から市町村単位で集まり、まるでデパ地下食品フロアの「全国うまいもの市!」みたいに、各ブースでのぼりやポスターを掲げ、出展者ははっぴや揃いのTシャツなんかを着て賑やかさで興味を引いている。

今回私が参加したのは東京の有楽町にある東京交通会館で行われた「ふるさと回帰フェア」。徳島県のなかで阿南市としてブースを出した。阿南市には市役所に移住コーディネーターがいる担当窓口があり、仕事や住まい、学校のことなど移住についての相談ができる。また移住コーディネータ自身もUターンやIターンで移住を経験しているので、移住体験談も聞かせてもらえる。移住フェアに毎回出展しているのも移住コーディネーターである。ブースに来る人の話を聞いて心配なことや興味のあることに対して、用意してある阿南市のパンフレットや、マップの入ったポスター、人材派遣バンク登録のチラシなど資料を使って答えている。

どんな風に移住したいか考えてみよう

横で見ていて(実際に私が話できることと言ったら、移住者としての経験談くらいで・・・)「地方の暮らしに興味がある」ってとっても多様だなーと感じた。農業をしたい、自然に囲まれて暮らしたい、趣味を満喫したい、自分の力を試したい、のんびり暮らしてのんびり働きたいなどなど、同じように見えてそれぞれに想いは違う。

私は田舎の暮らしにとても憧れていて、自然に囲まれて季節の移り変わりを感じながら生活したいと思っていた。仕事は好きな仕事をしていたので辞めたくはなかったのだけれど、住むところを変えるには転職する必要があったので、仕事も探すことになった。
実際、移住して2年が過ぎたけれど、自然に囲まれて季節の移り変わりを感じて生活ができている。これは、これは本当に念願叶っている。四季とは言っても1日1日違っていて、日の傾き、風の匂い、山の色、すこしずつ少しずつ変わっていくのを感じられるのは、田舎で暮らしてこそ。

ただ、このすばらしさはどの地方でも感じられるだろう。空気がきれいなところ、緑の多いところ、野菜がおいしいところ、移住フェアに出展している他の地域を見てもどこもいいなぁと思う。
決め手が1つじゃないのはもちろんだけれど、どんなことが自分にとってよかったと思えるかなんて正直行ってみないと分からない。
意外と都会まで近くてよかったとか、逆にまったく都会との接点がなくてよかったとか。すっごい楽しいローカルなお祭りがあってよかったとか、新しい趣味が見つかってよかったとか。自分のスキルを活かせることがあってよかったとか。ほんとうに人それぞれ。

自分が楽しいと思える田舎ってどんなところだろう・・・?

私にとってよかったことは、あんまり都会の文化が入ってきていないところ。マニュアル通りの一辺倒なサービスや、黙って周りを見て従いましょうみたいなのがあんまりない。例えば電車では邪魔にならないようにリュックは前に持つとか、エレベーターではボタンの前に立ってる人が開閉を操作するとか、みんながみんな常識やまるでルールのように認識しているようなことがあまりない。話が通じなかったり「ええええ??!!!!」とも思ったこともあるけど、このガラパゴスな感じが移住した感があってたのしいし、その場での善悪で判断されていてはっとする。

移住フェアに行って気になる地域を見つけたら、ぜひその土地を訪れてみるのがいいと思う。各地でお試し移住できるようになっているだろうし、観光ではない滞在は日常のような非日常を味わえるので、移住に興味がなくてもオススメ。



読んでくださってありがとうございます。精進料理がきっかけで移住したと言えるくらい精進料理の世界にはまっていますが、食べるものはなんでも好きです!四国は野菜に果物、お魚などおいしいものがたくさんあるので、食べものに使わせていただきたいと思っています。レポートします!