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四国行ったことないんですという人が多いなか、東京から徳島へ通う若者と接していて思ったこと

今年になってから東京の大学生運が強くなっている私ですが

GWにも案内した。2月に行った移住相談会で出会った子で、年明けに「藍染したい!」と思い始めてからもう何度もバイト代を使って東京から徳島までやってきている女の子。うちに来るのももう2度目。春には大学を卒業し、働き始めたので今度は仕事の合間をぬって徳島を訪れている。もちろん高速バスを使って(若い女の子は高速バスを使ってやってくるのだ)。今回は特別に大型な連休だったので東京から徳島を直接繋ぐ高速バスはすべて完売していて、わざわざ新幹線で大阪を経由し高速バスで阿南へ来ることになったよう。生まれも育ちも東京でおばあちゃんも近くにいる彼女は「連休なめてましたーーー東京駅やばかったですーー!」と、休みを里帰りに使う人々を初めて見たようだった。今年は特に東京へ向かった人も多くて混んでそうだけど。

彼女と私が会うとだいたい曇天。いつもは悠々とたなびいている鯉のぼりも、この日はどうも元気がなさそう。

ところが私たちが夢中になったのは石拾い。最近、河原に行っては石をみるようになった私の楽しみに共感して、2人で雨の中もくもくと好みの石を探していた。

雨の中滝をのぞいてみたり

お昼ご飯は念願の大菩薩峠。ここは徳島でも有名な喫茶店。県外から来た友人は必ずここをリクエストするくらい地元の人よりも観光客に知られている。店内は撮影禁止なので写真はないけれど、食事は喫茶店に並んでいるようなメニュー。欧風カレーやピラフ、ピザ、サンドイッチ、そしてハンバーグ御膳というご飯にお味噌汁がついた和食もある。隈なくみてまわりたいくらい内装も凝っていて、器やカップもかわいい。コーヒーやソーダフロートなど喫茶でも利用したい場所。

2日目は、藍染を勉強しに来た彼女についてって藍畑の見学。藍染ではたくさん水を使い、またそれを流す。藍が育つ場所、山、川、海を大切にするために、水を汚さないよう自然にかえるものを使っているトータス。農薬は一切使わず、肥料も研究し自作している。トータスのある海陽町はサーフィンのメッカで、海が近い印象だったけれど、きれいな川に、山もある。たしかにどれも大切にしたくなる環境。

藍染体験もさせてもらった。

地域おこし協力隊として活動していると、地元と人と慣れ親しむことができてだいぶこの地域のことも分かってくるようになる。そして行政としての考え方が、良くも悪くも身近にある。阿南市でいうと「定住」を求めること。地元のひとも、「若者が来てずっと住んでもらえたら」っていう考えをもっている。
でも、もうちょっと中間当たりの気持ちの人の居場所があったらなーと思う。ずっと住むとかこっちで結婚するとかそういうことまでまだ考えられないけど、徳島に魅力を感じていて、家族や親戚がいるわけでもゆかりがあるわけでもないのに徳島を自分の居場所のひとつと思っている人の市民権みたいなものがあったらいい。そういう人は観光で、個人的に旅行で来ればいいのかもしれないけど、きっとそれでは「わたし、徳島に里帰りしている気分です!」なんて言ってもらえないだろう。

「徳島に来るからには、なんか徳島のためにしたいんだよね?!」「なにか強い意志があるんだよね?!」って当たり前のように思ってしまわないように自分も気をつけなきゃな。興味があるからいく、楽しいからやってみる、大切にする。その結果として地域貢献になったとか活性化につながったとかいうものが本当の発展のかたちなんだろうな。

読んでくださってありがとうございます。精進料理がきっかけで移住したと言えるくらい精進料理の世界にはまっていますが、食べるものはなんでも好きです!四国は野菜に果物、お魚などおいしいものがたくさんあるので、食べものに使わせていただきたいと思っています。レポートします!