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娘が学習障害の検査を受けました【限局性学習症/SLD/ディスレクシア】

中2の娘は、小学校入学前にASD(自閉スペクトラム症)の診断を受けています。

今年の10月、満点を取る気マンマンで提出した英語の課題プリントが、Bで返却され凹んでいたので、

どれどれと見てみると、飛ばしている問題が2つ。

「空白のままの問題があるからだね」と言うと、

これが問題って気づかなかった」と娘。

確かに、その2問だけはカッコや四角い枠のような解答欄がなく、空白のところに解答を書く問題だったのです。

ん!?と感じた私は娘に質問。
こういうことはよくあるのか、読んでいて行を飛ばすことはあるのか、など話を聞いてみると、「学習障害」に該当するような内容の自覚症状がありました。

【本人の自覚症状】

・漢字の音読み訓読みがわからない
(どちらの読み方も知っているけど、どちらが訓読みか音読みかわからない

・文章を読んでいると、読み飛ばしていたり、読んだつもりだったけど読み落としている部分がある(行を飛ばすのではなく、単語を飛ばす)

・何行目を読んでいるのかわからない時がある(行飛ばし

・板書をノートに写している時に先生がしゃべりだしても、何を話しているのか全然覚えられない

・音読している時は、頭を空っぽにして読むことに集中しているから文章の内容が入ってこない

・まれに音読している時、内容が入ってきたら逆にその時感じたことを言葉にして発言してしまう。(例)『メロスは激怒した。なんでやねん

・課題プリントで、問題を飛ばすことがある
(今回の英語の課題プリントのような、問題がわかりづらい記載になっているものは飛ばしてしまうことがある。解答欄がわかりやすければ問題なし)

【私からみた彼女の症状】

・語彙が少ない。「河川敷」が何かわからない(川がない地域だから?)

・短文でしか話さない。長文は切って話すため、順番がぐちゃぐちゃ。

・会話をしていたら「それどういう意味?」とよく聞いてくる

・長文読解苦手、意味や主旨がとれないことがある

・集中力がなさすぎる。大好きな30分アニメでも一気に全部見切れない。10分ほどで途中退出する。

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娘の成績は全然よくないですが、一応英検4級、漢字検定4級を取得しているので(学力が低い地域なんです)、今まで気にしていませんでした。

確かに読解力がなく、長文問題はよく誤答していたり、問題の意味がわからないことが多いのですが、自閉スペクトラム症の特性でもあるので、そんなもんかと考えていました。

ですが、今回確認してみると、本人の自覚は「読み」、私からみたものは「話す・聞く」に課題があるようだったので、通院先の病院に検査依頼、先日受けてきました。

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まずは二人でカウンセリングルームに入室。相手は主治医と担当心理士さん。

主治医が娘に困り感について尋ね、娘はざっくり上記のような内容を説明。その文章もつたないつたない。

で、心理士さんと娘が別室に移動、そこで10分程度のテストを受けていました。

内容は、本人曰くプリントに記載されているひらがなの単語をいくつか(おそらく長音・促音・拗音・撥音など)と、短めの文章音読したらしいです。

その間に、私は親からみた症状についてのチェックシートを記入しました。

10分ほどしたら娘が戻ってきたので、再度待合室に戻り呼ばれるのを待っていました。

その間に主治医と心理士さんがアセスメントの確認を行っていたようです。

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15分くらい待ったあと、呼ばれたので再度カウンセリングルームへ。

結果は限局性学習症(SLD)ではなく、ASD(自閉スペクトラム症)の特性の範疇とのことでした。

やはり「話す・聞く」は医学的に診断が出来ないらしく、あくまでもディスレクシアかどうかの検査だということ。

「話す・聞く」に関しても、コミュニケーション障害とまでは言えないレベルらしく、これも診断はつかないとのことでした。

ですが、この検査を受けたことで傾向がわかりました。

【検査からわかった娘の傾向】

読み飛ばし読み落としがあったため(行飛ばしはなかった)、文章を読む際は定規をあてながらなど工夫が必要。

・場合によっては行間を広げてもらうなどの配慮を申請

・英語の課題プリントに関しては、各問題を蛍光マーカーで囲ってもらうなどの配慮をしてもらう。

文章を読むスピードが年齢平均よりも少し遅い。

・いずれにせよ、ASDの人によくある傾向であると認められるため、ディスレクシアではないと判断。

【さいごに】

ディスレクシアではないと診断はされたものの、傾向はあるので今後はアドバイスをいただいた対策を取り入れていこうと思っています。

学習障害と自閉スペクトラム症は似ている特性があるため、診察してもらわないと確かなことはわからないな、と改めて実感しました。

以前受けた娘のWISK-Ⅳの内容から、彼女は視覚優位であることがわかっています。

視覚優位なのに読み飛ばす傾向があるというのは、結構不利だなーと感じてます。得意と不得意が同じところにあるのは、支援者としても指導が難しいところがあるんですよ(聴覚優位なのに聴覚過敏とか)。

そういえば、最近一緒に書店へ行った際、かわいらしいギャルっぽい問題集を見つけたので本人に見せてみると

「うぉ。これはカラフルすぎる。見にくい。チカチカする」

と返答してきたことが。

確かに、フルカラーイラストや赤や青、黄色などの文字がふんだんに使われたカラフルなものでした。

じゃぁ、どんな問題集だと見やすいのかと尋ねたところ、持ってきたのが水色と黒の2トーンカラーで、何の飾り気もない地味な昭和感漂う問題集でした(ボロカス)。

そういえば暗いところ好きだし、部屋のカーテンも私が開けないとひきっぱなしだし、電気もつけないし、朝カーテン開けたら100%「まぶしっ」って言うし、もしや視覚過敏

気にしすぎはよくないけど、観察することは大事。しばらく様子をみてみます。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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