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メダルを逃したサッカー日本代表が得たものは

私が大学生になった2004年。17歳のメッシがトップデビューしたその年に私はスカパー契約し、欧州サッカーの虜となった。
それから17年の月日を経た今、34歳のメッシはバルサを退団し、35歳の私は二人の子どもが騒いでいる傍らで東京オリンピックのサッカー3位決定戦を観戦した。

日本はメキシコに負け、メダルを逃した。
涙を流す久保くんがこの大会のハイライトになることは間違いない。

正直『史上最強』と謳われていたほどのチーム力は疑問であったし、ニュージーランドには得点できず、スペインとの実力差は明らかであった。
しかしそれでも粘り強く戦って、希望と興奮を与えてくれた選手達に僭越ながらエールを送りたい。

吉田麻也(32歳)
歴代No.1のディフェンダーになったと確信する活躍。まだまだ日本代表のリーダーとして守備を支えてほしい。

冨安建洋(22歳)
怪我もあり完全に消化不良の大会に。得たのは吉田と過ごした日々か。

田中碧(22歳)
起点となるパスは随所に目立っていたが、私が密かに期待したミドルシュートは鳴りを潜めた。世界を知って、パスだけでなく『恐怖』を与えるボランチになれ。君ならなれる。

堂安律(23歳)
左足のシュートを相手に警戒され、10番として日本を引っ張ることはできなかった。これから新たな武器を見つけるしか道はない。

久保建英(20歳)
3得点は素晴らしかったが、マークが厳しくなり消える場面も。しかし疲労困憊のはずのラスト15分のプレーには衝撃を受けた。

三笘薫(24歳)
チームに馴染めず、見せ場は最後だけだったが、そのドリブルは本山を彷彿させ、世界に通用することを示した。得点力という永遠の課題をもつ日本にとって彼こそがその答えとなると信じている。

FWの不在、久保と堂安の酷使、三笘負傷の影響、監督の采配。敗因をあげればきりがないが、前を向いて次につなげてほしい。

中途半端にメダルをとって満足してしまうより、自国開催で他のスポーツではメダルラッシュの中、メダルを逃したという『悔しさ』を得られたことは大きな糧になるだろう。是非今後のワールドカップの活力にしてもらいたい。
東京オリンピックは人生で一度しかない大会だったかもしれないが、だからといって、これで終わる訳ではない。各選手、ここから成長へのリスタートにしよう。

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