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真っ白という言葉が好きだ

2018.11.26

随分冬らしくなった。今年は秋がずっと長くそこにいて、まるで季節が動かないかのような錯覚すらあったのに、秋はいつの間にか寒い外気に押しやられて跡形もなく消えた。
この時期になると雪が見たくなる。しんしんと降る雪。雪に吸い込まれて、乱雑な音がなくなってしまう。ただ、しんと雪が降る。自分がどこに立っているか分からなくなるような、そんな瞬間がとても好きだ。

私は田舎生まれだけれど、都会の寒さは得意じゃない。乾燥するし、からっ風が吹くし、普通に寒い。「雪が降っていればまだこの寒さに納得できるのに」とさえ思う。「雪が降っていれば寒さに納得できる説」。大体この説を提唱すると、首をかしげられるんだけどね。そんなに悪い説じゃないと思うんだけどなぁ。

* * *

さて、今日から随筆なるものを少しずつ書いていこうと決めました。毎日。できたら毎日。面倒くさがりで言葉を生み出すのに臆病な私が、毎日続けられるのかちょっと不安ではありますが、同時に少しだけ楽しみでもあります。ちょっと背伸びして高いところの本が取れたら嬉しいような、そんな気分。もしかしたら背伸びしてる間にずっこけて背中を打つかもしれないけれど、そんなのは後で笑い話にでもできたらいい。

こちらのエッセイは期間が空いたら、随時「言の葉綴り」という有料マガジンにつめこむ予定です。まあもしかしたら途中で形態が変わるかもしれないけれど、それはその時。私に一番合った形や誰かに届けるのに一番いい形になるよう模索しているので、ゆるーい気持ちで見てくれたら嬉しいです。

個人的なテーマは「日々がいとおしくなるエッセイ」にしようかな。普段あんまり気にも留めないようなことを振り返ったり考えたりする、そんなきっかけを生み出したい。日常は地続きで「つまんない」とか「面倒くさい」が付随しがちだけれど、五感をフルに使えば、気づきや楽しみがそこかしこに眠っているような気がするから。

noteを見てくださってありがとう。私の言葉であなたの心が少しでもあたたまったのなら、それ以上に嬉しいことはないです。Twitter(@ushio4222)もよろしくね。