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Dear

同期がまた1人いなくなることになった。どんどん周りの人が辞めていくから会社から人がいなくなることはなんとも感じていなかったけれど、彼女のことは信頼していたからかなり寂しい。

辛い時にライブに連れ出してくれたり、死んだ顔で出社した日には公園に連れ出してくれたり、私にとって救いのような子だった。(私を助けるためにやってくれていなくても私にとっては救いだった)息苦しい会社の中で唯一、彼女と話しているときは本当の自分として過ごすことができた。そういえばあだ名じゃなくて名前で呼んでくれていたのも唯一彼女だけだったな。

感性や考え方が私と似ているなと思うことがあったけど、たぶんそれは私の願望だったのかもしれないなとも思う。

今日は彼女の最終出社日だった。みんなが早々と忘年会の会場に向かっていく中、最後に静かなオフィスで話をした。(もちろん忘年会には行かなかった)

「ちゃんと寿命で死のうね」

この言葉が彼女が会社を辞める全てだと思った。明るく笑っていってたけど本気だと思う。

1月はたっぷりお休みして2月から希望していた職種で働くらしい。生活を大切にするためにという願いをちゃんと叶えていてすごいよ、強いよ。モリモリご飯を食べてあったかい布団ですこやかに眠れる生活を送れることを願っています。

最後バイバイをする時、「まあまたすぐ会うよね」と軽くお別れをした。私は少し泣きそうになった。またねの後に「おやすみ」を言ってくれて嬉しかったな。そういう優しさ。元気でね。

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