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皇帝ペンギンこそ人類が見習うべき究極の進化系である理由

先月「ペンギンは宇宙人の可能性がある」というニュースがツイッターでトレンドにはいっておりました。

かわいいペンギンがまさかの…というギャップもあいまって話題になっていたのですが、宇宙人…もとい宇宙鳥でなくても、ペンギンはすごい!10年前から我が家のロールモデルとして語り継いでいます。なかでも皇帝ペンギンのペン生はすさまじくかっこいい。私は家庭内で「皇帝ペンギンのオスはカッコいい!男らしい!そこにしびれる!憧れる!」と唱え続けてきました。皇帝ペンギンのどこがかっこいいのか。

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それはマイナス60度の極寒の地で子育てのためにオスもメスもなり振りかまわず協力しているところです。特にオスの皇帝ペンギンは大活躍!卵を産んだあとメスは出産で使い果たしたエネルギーを補給するため、巣を離れて魚を捕るため旅に出ます。その間オスたちはお父さんたちだけでスクラムを組んで卵を抱卵するのです。彼らは大きなお饅頭になって体温を高め、四か月も何も食べずに卵を守り抜きます。ブリザードの吹きすさぶ中、メスのお母さんが魚を運んできてくれると信じて…。

しびれるほどかっこいい!卵を守るために全力を尽くす、協力し合う…他のオスを排除するために強くなる他の種とは違った男らしさがあります!ここからは男塾魂だぜ!

無事にたらふく魚をおなかにため込んで帰ってたお母さんペンギンと再会したときには、感動の嵐です。

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私は以前、将来が見えない…と悲観ばかりしていました。これから日本はどんどん貧乏になっていくし、老後も不安だし、そもそも子供もやってきてくれるかよくわからないし…どうやっていきていけばいいの?と。

そんなとき皇帝ペンギンのドキュメンタリーを見て「これだ」と思いました。彼らは何歩も人類の先を行っている。さすが誇り高い恐竜の子孫です。生きていけるかどうかきわめて厳しい環境におかれた鳥類が、生き延びて子孫を残すにはどのように進化したらよいのか。それは、飛ぶことをやめ、海の中で飛ぶように泳ぎ回って餌をとること。そして卵の抱卵をできるほうがやり、エサ取りをできる方がやること。それらひとつひとつの合理的な動作が彼らの生存を可能にしていたのです。

おれたちの生きざまをみろ!とペンギンに叱られているような気がしました。そして環境に合わせてサバイバルしていくお手本を示してくれているように感じました。

それからは家庭内の話し合いでは「生物としてとりあえず生き延び、繁殖するにはどうすれば最適なのか」を性別をわきに置きながら話すことができるようになり、両性でスイッチヒッターとして共働きを運営する方向に意見のすり合わせがしやすきなったような気がします。私が漫画家として連載がもてるようになったのもペンギンのおかげかもしれません。

これからの世代が生きていく中で、どのように協力していったらよいかについて、ペンギンはかわいいながらも力強い生き方をしめしてくれています。

(北野希織)

コミックdaysさんにて不動産サバイバル漫画「幸運不動産」を現在連載しております↓


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