BUMP OF CHICKENから7曲語る
言わずと知れたロックバンド。
テイルズオブジアビスの『カルマ』で初めて知って、ロックバンドという存在に惹かれるようになったきっかけのバンドです。
バンド紹介は今回から初めて聞く人向けではなく自分の好きな曲を紹介する(語る)形に変更します。そっちの方がいいかなって。なのでバクホンも改めて紹介するつもりです。
さて。前提としてほとんどの曲が好きなんですが、多すぎてもあれなんで、7曲ピックアップしました。
1.ギルド
一曲目にはやはりこれですね。
「人間という仕事」
生きることの息苦しさと自分の醜さと、情けなさと、まともで狂ってる現実。
それでも、汚れたままで目を開けて生け。
歌詞もメロディも優しい唄ですよね。弱くて強くて。
仕事じゃないと分かっていても板挟みの感情は続いてく。それを抱えて生きていくしかないんだって。って、心が打ちのめされてる間はこれすら聴けないですけど、今はなんとかやってけてる。
2.ハルジオン
ハルジオンって空き地や道路脇とかに生えてる雑草なんですよね。そこら辺に生えてたりすんですけど結構見逃しがちで、ふと「こんなところに生えてたんだ」ってなる。背が高い割には小さな花を咲かせて。
だからですかね、それがなんだか誇らしげに見える。
それに雑草ですから、枯れても刈られてもまた生えてくるんですよ。本当の雑草として考えるとなかなか厄介なやつなんですけど、その迷惑さも含めて、心に深く根を張ってるよなって。
3.ダイヤモンド
強い部分も弱い部分も自分。
鬱の地獄から解放されて、いつだったかそのときの自分を傷つけそうなことを平気で言える自分に気づいたんですよね。
神聖かまってちゃんはずっと聴き続けてたのにそんなことができてしまって、人間という生き物への恐怖を感じました。
そんなことを改めて考えさせてくれる曲。
たぶん今でも言えてしまうんです。だから気を付けるようにしてる。
鬱を経験してこの曲は増々好きになりました。
太宰治の手紙だったかしら。「優」という字について触れたのは。
4.メーデー
自分のことは案外自分では気づけなくて、他人の方が気づけてしまう。
そんなことって結構あるんですよね。
弱ってるときってそんな自分を見せたくないから「助けてほしい」と思っても言えなかったりするし、誤魔化してしまう。
そんな人を見かけると、似た経験があるから分かってしまう。
なんか漫画の主人公みたいな曲ですよね、これ。
強い部分も弱い部分も好きな君のために弱さを引き受けに行くんですから。
まあ隠してるつもりでもバレバレなこともあって、でもそれは「うだうだと悩んでるだけで解決しようとしていない」って見られたりします。
立往生してるからどこにも進めないんですけど、経験がないと分からないのも仕方ないのかもしれません。
分からないくせに救い出そうとされると逆に苦しくなるから放っておいてほしいと思うんですけど、何がきっかけに救われるかも分からないので、ほんと人間って面倒臭い生き物だなって思います。
5.セントエルモの火
曲としてもそうですが、一つのお話として読んでも素敵だなって思うんです。僕には憧れの人や仲間がいる訳じゃないんですけど、でもこの曲に描かれている人物のことを想像すると泣けてくるんです。
だから僕にも近い誰かがいて、追いかけてるのかもしれません。
それか、理想の僕を追いかけているのか。
BUMPってお話みたいな曲が結構あるんですよね。『K』とか最高ですし。『ラフ・メイカー』とか『車輪の唄』とかも。
6.beautiful glider
藤原基央さんに見守られてるような気持ちになる曲です。
散々悩んで、それでも進みだした。
そんな人への応援歌。
もしかしたら夢に向かう我が子を応援する親もこんな気持ちなのかもしれません。うちの親はどうなんだろう。母親はともかく、父親は分かんないな。どう思ってるんだろう。
7.ロストマン
昔からずっと好きなんです、この曲。一番好きかもしれない。
lostは「迷った」「途方に暮れた」「失われた」などを意味する言葉で、その全てを背負っているロストマン。
道を示すコンパスが壊れて、ましてやまともに見えていない。何かが現在地もここからどこに行けばいいのかも分からなくさせてる。
"君"はきっとかつての恋人でしょうけど、これをあえて曲解して別のものを当てはめて聞いてます。
僕も、なんかもうずっと迷子なんですよね。
最初はどこに向かえばいいのかも考えないまま彷徨って、考えるようになったらやっぱり彷徨って、今は向かう方向はあっても迷子で。
最初はなんとなくメロディ好きだなって聴いてて、それからなんとなく歌詞に惹かれてて、今はもう大好きです。
この旅路に正しさを祈りながら。
立ち止まっては最初の一歩を踏み出していこう、と。
小説書きます。
以上7曲でした。
BUMPって『虹を待つ人』というか『RAY』から雰囲気変わったじゃないですか。世界の終わりも『EARTH』の次から雰囲気が変わって、やっぱり売れるならそういう路線だよな、と当時寂しくなったんですよね。
とはいえ、いい曲作ることに変わりない。
ちょっと距離を感じつつも聴いてました。
鬱の時期には完全に離れてたんですけど、回復してからまた聴くようになったんですよね。
これからも聴いていきます。
最後まで読んでいただきありがとうございます