「不安」な子どもへのアプローチ実践!え?そんなところに答えが!?

お疲れ様です!

昨日の「不安」のタイプの話で

今日はおもしろいエピソードがありました!





1歳児のAちゃんはずっと泣きながら

保育室の扉に向かっていっています。

扉は外からふいに開いてしまうことがあるので

扉に手をかけていると危険です。




「ママがいいんだよねー」

と共感しながらお部屋のほうに戻っても

Aちゃんの耳には何も入ってないらしく

むしろ

「ママのところへ行こうとする私を止める

イヤなやつじゃーーー!!!」

と思っていたかもしれませんね。





何度も扉の方に行くし

おもちゃを見せても拒否

抱っこも拒否。






ふむ。

これはAちゃんが落ち着かないことには

何も受け入れてもらえないなと思ったので

景色が変われば何かが変わるかと思って

お部屋の奥の方に連れて行ってみました。





扉から距離ができたのですが

それでもAちゃんはたどたどしい足取りで

扉に向かってきます。





扉までの途中に

子どもが乗って渡れるように

ちょっとした段差を作ってあるのですが

そこを泣きながら昇り降りしてくるAちゃん。

段差を通らなくても通れるところはあるのに

段差を通ってきます。






ふむ。





そして扉に向かうAちゃんを見てひらめいた私は

積み木を横にバリケードのように並べてみました。

食べ物や乗り物の絵が書いてある積み木なのですが

そこにAちゃんが到達すると

ふとひとつの積み木に目を止めて

「ママ」と言いました。






その積み木は

女の子の絵の積み木です。

「ママがいたね」と声をかけると

初めてAちゃんと目が合います。

Aちゃんは「ママ」と扉を指さします。

”あーママを思い出して泣くかな”と思ったのですが

「あっち?ママいたね。おんなじだね」と声をかけると

Aちゃんは扉のほうに積み木をかざして

コクンコクンとうなずきました。





それから周りの積み木を次々に見せてきて

私がその絵の名前をいうと

同じように扉を指差してうなずくAちゃん。

どうやら心が落ち着いたようです。






Aちゃんが段差をわざわざ通ってくることに

あなたは気づくでしょうか?

ここに気づくかどうかはけっこう重要です。

その子を知ろうとしていれば気づけるので大丈夫ですよ!





私がAちゃんを見てひらめいたのは

段差をわざわざ通ってくる行動を見て

障害物を避けては通れないタイプ。

律儀なのか、こだわりなのか。。。

そういう性格なのではないかという予測。

その予測を元に、仮説を立てます。

障害物を作ったら目に入れてくれるのでは!?

と思ったわけです。






子どもの好みは

行動によく出ています。

目の動き、体の向き、とよく言われますが

体を耳にしてその子の声を聞いてみてください。

その子は必ず何かを発しています。

そしていろいろ試してみるのです。







私もAちゃんに

「ママがいいんだよねー」と言って

扉から遠ざけていただけだったら

今回の気づきは得られなかったと思います。






たくさんの子どもたちを見なければならない状況ですが

1日に1人の子どもの特徴を1つでも見つけられれば

それだけでいいんだと思います。

一気にクラス全員把握しようなんて思わずに

ゆっくり確実にいきましょう!!!!





まずは予測をして

仮説を立てて

実践してみて

考察してみて

また次の実践をしてみる。




そうして一歩ずつ

子どもとの関係を深めて行ってくださいね。

今回のエピソードが

何かのヒントになれば幸いでございます!





最後までお読みいただきありがとうございました!


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