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『お前がそうじゃん。』

「個性を大切にしたい」
そんな風に感じたり考えたりしているひとはたくさんいる。僕もそうだ。周りの方の個性を大切にしたいと思っているのだ。
だって、だいたいの個性って、そのひとが好きだったりそのひとに似合うもの(服とか)が多い。それを「どうだかな…」と考えていると、その方そのものを否定していることにならないだろうか。

ひとの事なんてどうのこうの言えないのだ。という話。

そうは言うけど、じゃあ自分の(僕の)苦手な個性はどうするんだ?ってなることがある。大切にはするんだけど、そりゃあ苦手なものだってあるのだ。

そういうときは無理に自分も好きになろうとはしない。ただ敬意は払う。そうしていると「類は友を呼ぶ」が効果を成してくる。
ここが面白いところで、中学生くらいになると、好きでもないものは自分の周りに置きたくなくなる。小学生くらいの「誰でもお構いなく友達」という付き合いができなくなってくるのだ。
つまり、好きなものの「傾向」というものがあり、それが指針となって様々な「好き」を集めることが好きになってくる。


僕にあるその傾向が「誰にも影響されていない」もので、オリジナルの個性だと思っていた。なぜなら、僕は「流行り」がちょっと苦手。
流行りがあるからこそ、注目される新たな食べ物やファッションや生き方があって、新しい趣味や好き好きが生まれることがわかっているし利点があると思っているのだが、そればかり追い求めているひとを見ていると、自分の個性や好きを失っているように感じて、もったいないとか残念だという気持ちが滲み出る。
正直言って4〜6人ほどで歩く若者達が、ディズニーランドに行った時のような、色使いやスタイルの同じ格好(制服ではなく)でぞろぞろ歩いている姿を見ると滑稽に見えてしまうのだ。
「流行りが好きなんだ」と言われると僕は何も言えずにそれで話は終わるのだけど…


流行りが得意ではないからと言って、「じゃあ君は全てがオリジナルなのか?」と聞かれると、実はとんでもない笑い話になってしまう。

ミレニアルズ

「ミレニアルズ」という言葉を知っているだろうか?僕はいくつかのサイトのニュースや記事から聞いたことがあるが、調べるということをしていなくて、なんとなく2000年前後に生まれたゆとり世代と似たようなものだろうと解釈して、正しく理解せずに読んでいたのだ。しかしサスガに調べる必要が出てきて調べてみた。
簡単に特徴を表すと次の通りだ。

1. デジタルネイティブ
2. それまでの世代と異なる価値観
3. 新しいライフスタイル
4. 今までの世代と異なる働き方
5. テクノロジーへの理解

となっている。
つまり、⑴幼少期からコンピュータに慣れている。⑵物ではなくひととの関わりなどに価値を見いだす。⑶物や場所をシェアしたり、必要以上に欲しがらない。⑷ひとつの場所(職場)で出世よりも、副収入を得る事とフリーな働き方を選ぶ。⑸便利な電話やパソコンなどのテクノロジーに抵抗がない。
という特徴があるのがミレニアルズなのだ。世代はというと、1980年ごろから2000年に生まれたひと達ということで、恐ろしいくらいに、僕はこの特徴にガッチリど真ん中に当てはまる。

僕はこの時代の流行りのど真ん中を歩いているらしいのだ。こういう生き方が「やりたいけどできていない」とか、「知っているけどやっていない」なんていうような事ではないのだ。ミレニアルズという時代の代表みたいな生活をしている。言ってみれば流行っているお店に堂々と並んでいるようなものだ。

「流行りに乗ってどうこうと、個性を失くしているのがどうたらと…」などと言う本人は時代を表すひとの特徴ど真ん中で流行に乗っていたのだ。流行に乗っていたという表現が正しいのか?

時代の流行に造り出されていたと言う方がふさわしいのかもしれない。

コレを知ったとき、自分がとんでもなく滑稽だった。個性的だと思っていた特徴が、実はあからさまにも「時代」を表していたのだ。

もう流行りがどうのと言うことなんてできない。

流れを楽しんで、個性を尊重してみよう。これからの僕は。

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二ノ宮金三郎
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