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香りは高い

モノの本質的な価値の話から、高いお茶に触れて、そしてその「良さ」を考えたところだ。

すごくいいお茶というのは“茶がら”も食べられるくらいにサッパリとしていて美味しいのだ。
中国茶の茶がらは食べた事ないからわからないけど、その捨ててしまうところがあるのがもったいないなぁと思ったのだった。

色とか味、香りが出なくなったお茶っ葉なんて、大事に持っていたって何にもなるわけでない。ほとんど無味無臭で格別に美味しいわけではないが、せっかくいいお茶を買っているんだからもう用済みだからと言って捨ててしまうのはもったいないことかななんて考えた。
世の中には同じようなことを考える人がいるもので、それの活用方法を考えている人がいるのだ。(普通にサラダに入れて食べる人も多い)


しかし僕はそのお茶っ葉をもう一度乾かして、茶香にでもしてみようかと思いついた。(茶香にするという考え方も同じように考えている人は多い)
ということで、「茶香炉」というものを探していたのだ。

茶香というのは乾かしたお茶っ葉をお皿に乗せてそれを火で炙ることでいい香りが立つという代物である。
お茶の香りって好んで嗅いだことがある人はそこまで多くはないかと思うが、すんごくいい匂いがするのよな。ちょっと海苔のような香りもしないまでもないが、簡単に言えば草っぽいいい匂いがする。(ぜんぜん良さが伝わりそうにもないな)

もちろん茶香は、それ専用のお茶ってものがあり、香りを出すためだけのお茶が存在する。
そうやって専用のものがあるくらいだからいい香りだなぁと感じている人は多いわけだ。




そう、その時点で僕は「香り」の世界に入り込んでいた。なかなかに謎めいている世界である。
香りと聞くと、香水とかアロマというものを思いつくが、主には女性が好むような趣味かななんて思ったりするが、男だってハマるだろうと思う。

だって、揚げ物屋さんの油のにおいだったり、焼肉屋さんやうどん屋さんの出汁のにおいって好きじゃない?僕は好きかな。魚介系のラーメン屋さんのにおいも好きだ。鰹節の出汁のにおいって個人的にはサイコーだと思っている。


つまり、そういう部屋のにおいとかに知らずとも癒されているってことである。
上記では食べ物のにおいを例に挙げたけど、たとえば製材所とかの木を切ったにおいとか、焚き火の炎の香りだったり、ちょっと変わったにおいだったら、タクシーの中のにおいとか取り込んだ洗濯物のにおいとかもある。鉛筆のにおいとか紙のにおい、新しい畳のにおい、ホテルのロビーのにおい、雨が降ったあとのにおい…。

なんていう、言葉にできなかったり比べてみるようなことをしない香りを好むってことがあるわけだ。


知らないところや意識しないところで、いろんなにおいに癒されているわけだな。

で、この話の行き先だ。
そうやって「香り」の事をちょっと調べていたら、めちゃくちゃ高いものが出てきた。
「香木(こうぼく)」という木である。

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流木じゃないかって?違うんだってさ。




なんでも、それを燃やす事でめちゃくちゃいいにおいがするんだとか…。
もちろん安い香木も売ってはいるのだけど、高級なの香木は「金(きん)」よりも高いのだというぞ、驚きだな。


めちゃくちゃすげぇ。なんだその世界。それもまたおもしろそうだと思ったという話である。

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