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地球に優しいDon't Think.Feel

初note
長文は備忘録的にnoteに残してみようと。読み返さずとりあえず書き置き的に。

就農して10年近く、いろんな事を貪欲に学ぶ中で、同時期に就農した農家仲間でも化学的に数値を見据えてやる人、自然農に特化する人、在来作物に特化する人、農協や市場出荷でも個性を出している人、農家と言うより経営者的な人、いろいろいる。他の業種でもそういう分岐はあるだろうけど。

自分は自然農や化学的な観点も残しつつ、自分が食べたい、未来に残したいなんて事を見据えている気がする。
普通の農家よりは異業種との交流が多く、刺激や情報の多い中、やりたい事が膨らみ過ぎたりもしていたが、昨年頃からいろいろ考え直す機会が多くあり、軸となりうる事の断片を見つけた気がする。

我が家は比較的、無農薬、有機栽培、天然物、マクロビ、ヴィーガン、オーガニックなんて単語が気になる消費者が多めだと思います。有難いことにそういう方々は割高でも理解して購入してくださる。

ただオーガニック界隈は言葉の独り歩きみたいな事も起きているのも痛切に感じる。体にいいものを摂りたい、医食同源などは自分でももちろん必要だと感じる。

それとは別に自分の農業が天然物を採取したり、平飼い養鶏したり、在来作物を作ったりと、天候からの影響が強いものも多い。異常気象というのが日本のみならず世界中で天災レベルが明らかに増えているのも、就農してからの10年弱ですら感じる。

人間が関わらなくても地球のナチュラルな気候変動もあるかもしれないが、人間の都合での環境破壊なども多分にある。農業でも大量生産の為の過度な機械化や、環境に悪い農薬や化合物の問題は温暖化のみならず、地下水汚染などを経て人間の健康に害をなす事もある。

美味しいと感じるかより、食べたいと感じるものは人間目線から地球目線になってるというのが今の目線。

伝統的な農法は地球に優しいものも多く、その延長線で野菜や果物、卵の味に繋がる。それを結果として美味しいと人間の味覚として捉えてくれたらラッキー。

アンチエイジングや特保(ペットボトル飲料によくあるやつ)なんていうのは、健康という点はあるものの永遠に交わらない路線。

まだ黒マルチを使ったり、微量でも落葉病という周りへの配慮のために農薬を減らせど止められない所もあるし、自分の食べるものとしてジャンキーなものやコンビニスイーツも食べたりと完璧では全く無く。

できる事からですが、金三郎十八代目の農業は地球に優しい農作物なんだというのが現時点でのベクトル。生産性や収益性の低さは抜群ですから、まだまだ暗中模索です。人間に優しい農作物が地球に優しくないなら作らなくなるだろうけど、まだまだ今を生きるためには止められぬこともあり。

行政単位でも有機農業支援やネオニコチノイドなど禁止したりもチラホラあるものの、自分の農業はそういうのとは無縁。
これから就農したりする人や、地球に優しい農業にシフトチェンジしたい農家に優しい支援もあればいいのにね。行政の農業支援とかは話は広げませんが。

地球に優しいと言いつつ、それがまだDon't Think.Feelな感じの農業な訳で、そんな2020年の農業になるだろうな。

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