明日は妻の誕生日だった。

僕はあまり記念日というものを大切にしていない。この日は特別な日だから特別に過ごすとか、プレゼントとか、そういうのが苦手。というよりなんとも思っていない。
といいつつも、子供の誕生日とクリスマスだけはプレゼントを用意したくなる。

自分がそういうふうに祝ってもらうのも苦手である。あんまり喜べないのである。自分にとってはただの1日でしかなく、ありがたいとは思うのだが、楽しさや、嬉しいといった感情が湧いてこない。プレゼントもほしくない。
欲しくもないものを貰ってしまった時は、最悪である。
だから人に対しても冷めている。
糞つまらないやつなのかもしれない。

明日は妻の誕生日だった。
ギリギリで思い出した。といいつつも、特にプレゼントを用意しているわけでもなく、おそらくなんともなく1日が過ぎていくだろう。
結婚前に1度だけプレゼントをあげたことがある。
めちゃくちゃ微妙な顔をしていた。それ以来、プレゼントを贈ったことはないかもしれない。

なんてやつだ。

というより、なぜ誕生日にプレゼントを贈ることが当たり前になっているのかが謎である。ケーキを買うのも謎である。
その業界による陰謀のようにさえ思える。人の数だけ誕生日があり、その数だけ特別「風」な物が売れやすくなる。
これは陰謀だ。

みんながそうしいるから、そうじゃないやつが悪く思われてしまうが、別に本当はそんなことする必要はないはずだ。
絶対にそうだ。そうに決まっている。記念日なんていうものは、本当は一つもない。人は、何かといちいち節目を作りたがるが、全部幻想でしかないのだ。

だから、誕生日も忘れたっていいじゃないか。

という、僕の陰謀。

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