きぬたにすけ

自分の生き方を探す一年。noteで知識を拾う毎日な20歳。物語の中で過ごしていたい。 …

きぬたにすけ

自分の生き方を探す一年。noteで知識を拾う毎日な20歳。物語の中で過ごしていたい。 日々の生活がオーバーフローして、気力の湧かない物書きです。

最近の記事

「離れ小島」に少し加筆しました。

    • 離れ小島にいた話。

      私は、無人島に住んでいる。 社会は、同学年の皆は、同僚は。 皆、コミュニティを広げていく。 それを、やるせない気持ちで砂浜から眺めていた。 「読みたいことを、書けばいい。」という本がある。 著者は電通コピーライターとして24年勤め、現在は「青年失業家」を自称。フリーランスでインターネット上で執筆活動をされている、田中泰延(たなか・ひろのぶ)さん。 その本の中に、こんな記述があった。 船が難破し、5歳の子どもが親や他の乗客と生き別れ、板切れに掴まり、無人島にたった

      • 最悪だ。歯科受診に遅刻した。目を覚ましたら、出発20分前。「あたしンち」のように軽快なBGMが頭をよぎりながらの準備。外に出た。車が巻き上げた水を被った。着替えに家に戻る。始発の1番線と2番線。早い方と、5分後に出る方。遅い方に乗り込んで気づかない私。なんという…なんという事だ。

        • Make SMILE😊

          「俺、この世界を笑顔で溢れさせる」 男は夢を語る。郊外の丘で、眼前の広大な星空に負けるまいと。草花 に腰かけて。拳を高々と掲げてそう豪語した。 「大きく出たな。とんでもなく大きな夢だ。そんなことできるのか?」 それを聞いた男は、そのスケールを咎めはしなかった。むしろ、面白そうに煽るような言葉を投げかけた。 「難しい事じゃないさ。そう、難しくない。俺は一言言えばいいだけなんだから」 「一言だって? 誰に?」 「お前に」 「俺に?」 突然の指名。男は彼に顔を向けて

        「離れ小島」に少し加筆しました。

        • 離れ小島にいた話。

        • 最悪だ。歯科受診に遅刻した。目を覚ましたら、出発20分前。「あたしンち」のように軽快なBGMが頭をよぎりながらの準備。外に出た。車が巻き上げた水を被った。着替えに家に戻る。始発の1番線と2番線。早い方と、5分後に出る方。遅い方に乗り込んで気づかない私。なんという…なんという事だ。

          はじめまして! きぬたにすけ と申します。

          私には、一年しかない。 仕事から帰り、玄関をくぐって目を落とすと、埃が暗い照明を隠れ蓑にしている床がある。靴を脱いで、廊下を進む。何かを蹴った。空のペットボトルだった。 居間の扉をくぐり、その日の気分で暖色か白色に照明を切り替えると、 折り畳みチェアに腰掛けた。お尻が痛い。 帰宅の余韻に呆けながら、目線を床に落とした。 その先には座椅子があった。夜、ゆったり読書を楽 しむために買った座椅子。 しかし今は、脱いだズボンや丸まった寝間着が占領している。 重い腰を起こし

          はじめまして! きぬたにすけ と申します。