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24卒の私の大学生活を振り返る

1年生

全く縁のない土地で一人暮らしを始め、大学ってどんな場所なんだろうと不安と期待でいっぱいだった中、オンライン授業が決まる。誰にも相談せず不安なまま履修登録をした。

フランス語と英語の授業は顔出しのzoomだったため、何人かの顔と名前は覚えた。でも私の方は覚えてもあちらはどうか分からないので距離は縮まらない。

後期になると、一部対面授業が始まる。しかしそれは冬休みまでの3か月間のみ。微妙にzoomで見たことあるな、くらいの人と仲良くなるのが難しかった。自分から見た相手との距離感とその逆が等しいとは限らないから。このタイミングで今の彼氏と話すようになる。きっかけはフランス語の授業での自己紹介で見た時にとってもタイプな容姿をしていたから。たまたま被っている授業が多く、席が近くなったときは雑談するようになり、そこからカフェや映画に行く仲になった。

このころから、サークル活動も再開された気がする。
私は最初バレーボールサークルと放送サークルに入っていた。バレサーはいわゆるウェイ系が多く、同期の女子が極端に少なくてしかもノリが違ったためすぐに行かなくなった。一度だけアタックを決められたのが唯一の思い出。2個上の先輩に初対面から下の名前にちゃん付けで呼ばれ、「おおこれが男子大学生…!」と思った記憶がある。

もう一つの放送サークルはNコンという大会に向けてドラマやドキュメンタリーを制作したりアナウンスや朗読の練習をしたりするサークルで、高校のときに放送部に入っていた延長で入った。高校のときよりゆるゆるでこれも行ったり行かなかったりな感じだった。気づいたらいくつかの作品が全国大会に出場して賞をもらっていたりして、その中には私が脚本と絵コンテと出演を担当したものもあってちょっと嬉しかった。最終的には副部長になってた。

あと約半年かけて自動車学校を卒業した。親にそそのかされてマニュアルを選んでしまい、先生がみんないやすぎて3か月くらいさぼっていた時期があった。入校したのは夏だったのに、卒検は雪道だった。卒検以来一度も運転していない。

1年生のクリスマス、まだ付き合っていなかった今の彼氏に予定を聞くと先約がいると言われ、絶望する。5回以上2人で出かけてるけどこれってことは脈なしなんだろうな、もう友達でいいやと思い始める。

2年生

クリスマスの件で半ば諦めた恋が少し復活し始める。それまでは言動の端々から私を恋愛対象としてみなしていないことが漏れ出ていたのだけど、春休みくらいから風向きが変わっているのを感じた。そしてゴールデンウイークに二人で美術館に行った帰りに思い切って告白し、付き合うことになった。

あとから知ったことだが、私が風向きの変化を感じる前、脈なしだと絶望していた期間は彼女がいたらしい。なんで彼女持ちが別の女と2人で何度も遊びに行くんだよ、と私の価値観では全く理解できないんだけど、彼氏もその元カノも全く気にしていなかったらしい。毎回行くときは元カノに報告していたけれど、なんとも言わなかったと。そしてお互い大学が違うことから予定が合わずすれ違うことが多くなり、お別れしたそう。その傷心のところに何も知らない私が(言い方を悪くすれば)漬け込んだ形になる。

思い返してみれば、女の影を感じなかったかというと嘘になる。誕生日に「友達から貰った」素敵な時計を見せてもらったり、クリスマスに予定があったり。なんで「友達から」って言うかな。気づきたくなくて見て見ぬふりをしていた部分はある。この話は彼氏に散々した。私は彼氏に私のような女が現れるのが嫌なので、親しくなりそうな人には私の存在をほのめかすように言っている。

彼氏の話が長くなってしまった。交際が始まるとほぼ同じタイミングでアルバイトを始めた。映画館でのバイト。初めてのバイト、初めての接客で最初はどぎまぎしていたし意外と覚えることが多くて大変だったけれど、半年もすればすっかり慣れて他館の繁忙期にはそこに派遣されるまでになった。

この年の冬に帰省したときに成人式に出席した。私は高校も地元から電車で1時間ほど離れたところに進学したため、ほとんどの人が中学の卒業式以来、5、6年ぶりだった。仲いい人はだいたいインスタでつながってるからそれほど新鮮さはないかなとも思ったけど、やっぱり楽しかった。

3年生

専門の授業がやっと増えだして、授業も完全に対面授業。彼氏とはゼミは異なるものの所属している学科は同じだったため授業もほとんど被っていて、一緒に受けていたため、友達が増えることはなかった。本当にサークルと1年生のときのフランス語でできた友達数人以外は友達ができなかった。

このころはまだ私は院進しようと思っていた。もっと勉強したい気持ちと就活したくない気持ちから。でも英語もフランス語も中途半端だし日本美術史の勉強もしなくちゃ、と思うだけで実質なにもしてなかった。

3年生の時って私何してたんだろう。バイトしてスマホ見て映画見て彼氏と会って、で終わってた気がする。映画は多分1年に70本くらい見た。

そして3年の終わり、まじで進路やばいぞ、と真剣に考え始め、私はただ勉強がしたいのであって研究がしたいわけではないなと気づき、就活に舵を切る。

4年生

就活に舵を切ってからの私は早かった。リクナビマイナビをインストールして、そこで自分の希望条件にあった企業を探し、それと並行してスカウトサイトを3つくらい登録してそこに来た企業を見ていくうちに自分が気になる業界はなんなのかを考えて、またエージェントを二つ登録してそれぞれと面談してアドバイスをもらう。3月中は説明会や面接の予定が1日に3つとか入っているのがざらだった。そして一番初めに受けたところから内定をもらい、そのままそこに決めてしまった。就活をやると決めてから1か月のことだった。

速すぎるので母には心配されたし私も早く切り上げてしまったかな、とも思うけど、とりあえず4月からの社会人生活頑張る。

就活が終わったと思えば卒論。私は短期的な目標がないとダレてしまうため、7月の構想発表会、11月の中間発表会の直前に特に頑張った。2/3くらいはこの時期のおかげで成り立っている。また年末年始はひいひい言いながら書き続け、無事提出することができた。つい先週に卒論発表会があり先生からは「そつのない卒論でやるべきことはすべてなされている」とのお言葉をいただいた。なんか駄洒落みたいなこと言ってるなと思った。

またバイトも、先週最終日を迎えた。たくさんのお菓子や社員/パートさん・後輩からのメッセージ集をもらい、とっても嬉しかった。特に嬉しかったのは支配人からの「自分も襟を正さねばというポジティブな思考を職場にもたらせる人はそうそう居りません。社会人になっても持ち前の誠実さと気品を大切に頑張ってくださいね」という言葉だった。嬉しすぎてここに書いて自慢しちゃう。他にも多くの人が私のことを頼りになると言ってくれていて、ここで働いてよかったなと思った。

以上、ざっと私の4年間をまとめてみた。授業についてはそれぞれ書き出すと止まらないし限りなく内輪ネタになるので避けた。もうちょっと遊びに行けばよかったな、とかでもコロナだったじゃん、とか友達本当に少なかったね、とかいろいろ思うところはある。でもまだ記憶があるうちにこれを書いて、数年後また見返して笑えたらいいなと思う。


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