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オデッセイ終了は新しいホンダの始まりか

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オデッセイが今年いっぱいで国内生産終了と発表されたが、個人的に余り喪失感に見舞われない原因として、


こちらのツイートが代弁してくれている。現行のオデッセイはエリシオン生産終了時と同時にスライドドアを持つようになり、いかにもトヨタの同クラスミニバンであるアルファード/ヴェルファイアに対抗する佇まいに模様替えした。オデッセイはデビュー当初から低重心と堅牢な足回り、パワフルなエンジンを売りとしていたが、スライドドアミニバンブームに押され、持ち味を捨てて勝負しての今回の結果となってしまった。ホンダはこれまでもコンパクト科を担っていたシビックをフィットで追い出し、SUV担当だったCR-Vをヴェゼルに置き換え、ライフ、ゼスト、バモスを辞めさせてNシリーズを投入するという自社潰しを頻発させていた。今回、結果的にエリシオンがオデッセイを喰ったようになってしまったのもホンダらしい一歩を進めたことになる。しかもオデッセイは昨年の11月にマイナーチェンジを行ったばかりでの生産終了という、ちぐはぐ加減だ。

ホンダのどうもこのしっくり来ない状態はオデッセイが登場する直前の状態とよく似ているのではないだろうか。RVブームが巻き起こっていた1990年代前半、独自のRVを持たず業績が振るわなかったホンダが思い切って登場させたのが低床低ルーフを持ったオデッセイ。走りや足回りの良さ、車内空間の広さが人気を得てミニバンブームを自ら巻き起こしたのだ。そんなブームメーカーであるホンダが作られたブームに乗っかって流されるのではなく、また大きな波を自ら起こして我々を興奮させてほしい。そして、後から追ってきたトヨタの反撃を受け、またホンダが新しい風を巻き起こす。ホンダの新しく大きな風である革命的な一台を楽しみにしている。

絹掛


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