オクトパストラベラーⅡの感想を書く(1章まで ネタバレあり)


私は今までゲームはプレイしてから実況やら感想やらを見て楽しむ側だったが、オクトラ2は発売されて間も無いからかあまり感想が無かったので、自分と同じ楽しみ方をしている人向けに感想を書こうと思った。単純に文章を書きたくなったからというのもある。

ちなみに私はオクトラ1はプレイ済みだが、他のスクエニのRPGはやらない。普段は任天堂IPの話題作を中心に一通りプレイして回るミーハーなパンピーです。プレイ環境はNintendo Switch。グラフィックに関してはそんなにこだわりは無い。けどHD-2Dなるものは好き。 


キャスティ 1章

オクトラ2では前作と同様に最初に8人のキャラクターの中から主人公を選ぶ。ここで選んだキャラクターはそのキャラクターのストーリーをクリアするまでパーティから外せない(前作と同じ仕様なら)ので慎重に決めたいところ。
「盗む」が使える点で盗賊ソローネと迷ったが、戦闘で幅広い役割を担えるという点を重視して薬師キャスティにした。設定と見た目が好みだったのもあるが。記憶喪失て。バリ好みやんか。
漂流している所を拾われたキャスティは記憶を失っていたが、薬師としての技術は身体が覚えていた。しかし自分の着ていた制服はどうやらヤバい薬師団の制服らしい。実はキャスティも記憶を失くす前はヤバい奴だったのか、もしくはその薬師団には何か秘密が隠されているのか……。個人的には前者のパターンがいいかなーって思う。そういう展開が好きなので。
とにかく港町に広がりつつあった病気の病原を倒した。これが今作初のボス戦だった訳だが、これがまた前作に比べても格段に楽しくなっている。単純にエフェクトなどの演出が良くなっているというのもあるが、何より敵との掛け合いがあるのがとても良かった。前作だとオフィーリアとプリムロゼにちょっとあったくらいで、こういうのもっと欲しいな〜と思ってたので、こういう形で実装してくれたのは本当に嬉しい。しかもフルボイスだし。最高〜!
そしてボスを倒したはいいけど、途中で出会った旅の薬師が実は自分を船に載せて助けてくれた?人だったと判明。しかも自分とは初対面である風に装っていた。これなんなんでしょうね。なぜ記憶を失ったのか?なぜ自分は逃げなくてはならなかったのか?エイル薬師団とは?こういうミステリーもの、私は大好きです。主人公としても善人の鑑、って感じで動かしやすい気がするし。何より戦闘で頼りになりすぎる。フルブースト底力調合気持ち良すぎだろ。主人公選びは正解だった気がします。

ヒカリ 1章

キャスティ1章をクリアしたら、セオリー通り仲間集めに。とりあえず近場に剣士がいたのでそちらへ。
今作は前作と違い主人公以外の1章はスキップでき、かつ仲間が干渉できないようになっていた。これは良い変更だと思った。チュートリアルというのもあるが、戦闘でしっかり苦戦したいタイプなので。
ヒカリは三国志みたいな世界観の国の第2王子という事で、最初から戦場でのスタートになった。この戦場の表現も良かったよね〜、なんかHD-2Dの使い方がとんでもなく上手くなってると思った。技術の進歩。
ヒカリは穏健派だったが、兄のムゲン(ムゲンという名前の人、絶対良い人な訳が無い)は力こそ全てみたいな考えらしい。分かりやす〜!
その後しばらくは平和だったが、次代の王にヒカリを据えようとした父上に反して兄様がクーデターを起こし、城下町は炎上、幼馴染ポジっぽい奴も下克上志向で殺しにきちゃった。まあよくある話ではあるが、個人的にはお付のツキちゃんが死んじゃったのが悲しかった。罪の無いこういう子が亡くなっちゃうの、マジ辛い。でもこれ戦争なのよね……。
すっかり兄に国を乗っ取られたので、大陸中から同士を集めて兄政権を倒そう!というのが、ヒカリのストーリーになりそうな訳だが、今のところ良くも悪くもかなり王道でよくあるストーリーな印象。個人的には王道は嫌いじゃないです。ただヒカリの中にいる「悪い人格」的な描写があるのが気になるんで、そこがキーになるのかなと。
戦闘面に関しては前作のオルベリクと基本的な性能は大きくは変わらなかったけど、微妙だった防御ブーストの代わりにラーニングをくれたのはかなり偉いと感じた。

オーシュット 1章

そのままの流れで西大陸を回るのも面白くないので、船に乗って東大陸に渡ることに。船代1000円、納得はするけど序盤だと高ぇな……。
そこに居たのは獣人の狩人オーシェット。ストーリーを始めると最初に始まったのはポケモンだった。まさかここで相棒を選ぶ事になるとは…。
私は物理の方がブレイクに役立つかな〜と思いラージャッカルを選びました。そうしたら、フクロウが闇堕ちしてどっかに飛んでいってしまった。そんな拗ねなくてもええやん……。
どうやらオーシェットの住む島には災厄が迫っているらしく、その為に伝説の魔物3匹を集めてこいとのこと。ポケモンですね。
オーシェットの性格が、ちらっと見たPVとの印象よりも大人っぽかったのが意外に感じた……。てっきりトレサ枠だと思ってたので。人間の幼女相手にお姉さんしてたのが今思うとめっちゃ良いなってなった。
戦闘面では、魔物使役システムが改善されてたし、連れ歩きを含めると選択肢の幅がめちゃくちゃ広いキャラだと感じた。その代わり技は底力も含めて使いやすくなってたのでそこでバランスは取ってるんかな〜という印象。

ソローネ 1章

明らかにプリムロゼ枠の雰囲気漂う盗賊。ちなみに私は1では主人公にプリムロゼを選んで、1番好きなストーリーもプリムロゼです。可哀想な目に遭うの大好き!
そしてストーリーを始めると案の定重苦しい話でした。仲間はすぐ死ぬし裏切るし、悪そうな奴が本当に悪かったし。特に「両親」の描写はえぐかった。漫画でよく見るタイプの洗脳と調教じゃん。それがフルボイスで臨場感たっぷりで見られるんだからたまらんですよ。マザーの鞭打ちとかこわ〜、近寄らんとこ……。となってしまった。ボス戦は唯一分かり合えそうなやつと殺し合う訳ですが、自分がソローネならもうすっぱり諦めて死んじゃうのもアリかな〜、と思っちゃった。そのくらい希望が無い。でもソローネはそれでも生きる事を諦めなかったんだよね……。どうにか報われて欲しい。
戦闘面では盗賊らしく足と行動回数でアドを稼ぐタイプと見た。火力は今のところ出ないので、バトルジョブにサポート系のものを仕込んでバッファーとして育成するのが良いと思う。参考にする為に見た攻略サイトにもそんな事書いてたし。

オズバルド 1・2章

ニューデルスタを出発して北上すると、おっさんが凍死していた。このおっさんこそが妻子殺しの冤罪を吹っかけられて5年近く捕まっていた脱走学者おじオズバルドである。オクトラ2のPVが公開された時、「なんかストーリー重そうなやつばっかやな」という感想になったが、その原因の5割はソローネで、残りの5割は大方このおっさんのせいだ。ストーリー回想の時に「囚われの身なので2章まで合流出来ません」のアナウンスが出た時は思わず戦慄した。どんだけ重いねん、と。まあほぼ1.5章みたいな感じではあったんですけど。
そして始まったのはまさにプリズンブレイク。学者らしい調査を絡めて準備を進め、時には力技で包囲を突破しなんとか脱獄に成功した。回想で仇のハーヴェイとのシーンが挟まるのだが、まさかのCV子安だった。中田譲治と子安武人て。渋いボイスで胸焼けするんじゃ!
そしてそう、囚人エメラルド。悪人だしなんやかんやでどっかで裏切るんやろ〜?と思っていた私を許してくれ……。最後別れる時にエメラルドを探った自分は偉い。そして全てを察してしまった私は「エメニキ……。」となった。今のところベストNPCです。ありがとうエメニキ、フォーエバーエメニキ……。
戦闘面ではヒット数が弱体化したものの概ね学者らしく火力特化って感じで楽しいです。底力の収束もボス戦とかでめっちゃ役立ちそう。

テメノス 1章

最初との印象とのギャップが1番大きかったキャラクター。この顔で異端審問官でCV石田彰だったら絶対悪役ポジだと思うやないですか!!まあ胡散臭い毒舌キャラではあったけど。思ってた5倍くらいまともだった……。
異端審問官のテメノスがきな臭い情報を入手した直後、教皇が何者かに殺されてしまう。教会組織内の確執などもありつつ、殺人犯人を探す為旅に出る……。流れは王道。だけどこいつがまさかバッキバキの探偵ポジだとはね……。マジで見抜けなかった。てっきり言葉巧みに騙すとか詐欺するとかの悪徳神官ルートに行くのかと思ってたから……。でもかっこよかったから、いっか!
神官としての性能はオフィーリアとほぼ変わらずといった印象。夜専用のフィールドコマンドの暴くは、人の精神世界に入ってシバいて情報を得るのが新鮮だけど見返りに対してやや面倒だった。ただ夜に情報見られるのがこいつだけなのでその分のリスク付けなのかな、と。
あと気になったのは1番最初の神話の下り。神話は1を引き継いでるっぽいけど、ガルデラ神じゃない悪神がいるんすか?こいつ絶対裏ボスやん……こわ……。

パルテティオ 1章

西大陸に戻って商人パルテティオ。ニコ厨なので中井和哉さんに変な印象付けをされる呪いを受けているのだが、やはりこういう兄貴キャラを演じさせたら間違いは無い。ストーリーとしては、開拓民の息子パルテティオが悪徳商人に立ち向かうという人情物というか青春物というか、そんな感じのストーリー。ギャングにカチコミに行く時は行け行け!と思いながらも自分の中の冷静な部分が「でも契約だと向こうに理があるし、暴力でどうこうするのは商人としてどうなの……?」という面倒臭い事を言ってきたが、ちゃんと不正な契約だったので後腐れなくボコせた。コマンドで連れていった舎弟も正解を引いたらしく、戦闘は楽々だった。前作のトレサを引き継ぎキャラ含めストーリーもスカッとした良い話という感じで、ソローネ・オズバルド・テメノスという重めの流れを無事中和してくれた。
戦闘面でもやはり使いやすく、底力のBP即MAXは分かりやすく便利。買い取ると連れ歩きとのコンボシステムが面白く、基本的に盗みは控えるスタイルの私としては良いキャラだと感じた。

アグネア 1章

マップを回る都合上最後になったが、個人的にはキャスティとソローネと同じくらい気になっていたキャラクター。明るい踊子……明るい踊子ってなんだ……?(プリムロゼの後遺症)そもそもプリムロゼは踊る(比喩)みたいな所が多かったけどこの子はちゃんと踊ってくれそう。てか書く時に調べて気付いたけどCV水瀬いのりなの?そりゃあ可愛い訳だよね。
母と同じようなスターを目指す!というストーリーからはアイドルマスターと同じ精神を感じた。すいませんねすぐ結び付けて、当方アイマスのオタクなもんで……。家族や幼馴染の酒場店主も含め周囲の人達にも恵まれて、なんともほっこり心が温まるストーリー。祭りの踊りのシーンは演出も相まって見入ってしまった。アグネア、君が真のトレサ枠だったんだね……。
一方で無視出来ないその戦闘力。舞でNPCを動かしたり、スキルで弱点無視ブレイクしたり、挙句の果てには前作の奥義を彷彿とさせるスキル全体化を底力で撃てたりとサポートとしてはかなり強いという印象。えっ!?全体健全化を単体でやっていいのか!?
という訳で最後に仲間にしたのにも関わらずすっかりお気に入りになった。ただ1章の引きの語りが不穏なのと、2章の場所がニューデルスタなのがちょっと怖い……。そこに行くのはやめとけやめとけ!ソローネもやめてって言ってるぞ!

まとめ

まだ全員分の1章を終えたところだけど、ボリュームは間違いなく前作より増してると感じた。演出面やシステム面も前作より良くなってて、今のところ「前作の不満点を改善しつつ、良い所を伸ばした」といった印象。現状文句無し。
こっからサブストーリーなりギルドなり、なんなら裏ボスもあるんで楽しみです。2章以降は書けたら書きます。


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