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11/22 「有形・現実の世界」での活躍に資する結婚① 概説

「いい夫婦の日」だから、ということでもないのですが、
本日より、「有形・現実の世界」での活躍に資する結婚についてご説明します。

並行して、干合から捉える結婚についてご説明していますが、
あちらのほうは「パッと見てすぐ分かる・使える」タイプの知識でシンプル、
こちらのほうは「じっくり掘り下げて捉えていく」 タイプの知識で多少、複雑な内容です。

こちらのほうが複雑ではありますが、
算命学というのが、「有形・ 現実の世界」における人間の存在とその人生を捉え、
万世一系を実現するための学問である以上、

○有形・現実の世界に立脚する人間とはどういう存在か、その要素
○有形・現実の世界で有効な活動を展開する方法 (処世術)、その要素

‥を、精緻に学ぶことは不可避の道であり、

自分自身が何かを行うというその活動が、
「有形・ 現実の世界」に影響を及ぼす=存在感を発揮し、他人に評価され他人を動かすにはどうすれば良いか?
物事を開始したその物事が、
「有形・現実の世界」に根付く=その行動・活動の成果を長期的に継続するにはどうすれば良いか?
‥という、先日まで 「物事の開始」 の要素で説明した内容と合わせて、

今回説明する「結婚」というのも、
「有形・ 現実の世界」において家系を継承していくための手段として、
また、共に家系を構成して「有形・現実の世界」において活躍していくための手段として、
算命学を学ぶ上で極めて重要な位置を占めています。

つまり、「結婚」というのは、
「有形・ 現実の世界」において万世一系を実現する、
あるいは、自分の補佐役として自分自身という存在を維持・向上させる、
‥ということの手段として、極めて重要であるのですが、
それがゆえに、実は占技も多岐にわたっています。

もっとも、
結婚にかかる占技だけで100以上あるともいわれていますが、
そのすべての占技を知らなければ結婚を占うことができないわけではないですし、
鑑定をされている方でも、いろいろと知っていても使うのはせいぜい10くらいであるという方が多く、
すべての占技を知る必要も、 常にすべての占技を使わなければ結婚を占うことが出来ないわけでもありません。

けれど、
「知っておく」ことは大事ですし、
また、その多岐にわたる結婚に関する占技を学ぶそのプロセスをとおして、

現実に根付くとはどういう構造になっているのか?
現実の関係が維持継続される場合の仕組みはどうなっているか?
‥を、学ぶことができる、

十干・十二支の深い理解、
算命学で捉える世界の構造の理解を得ることができるという面もあるため、
今回の内容にもお付き合いいただければと思います。

ちなみに、
なぜ、算命学が「有形・ 現実の世界」 をベースに出来上がり、
「有形・現実の世界」における存在感や継続性を目的とする場合に活用できるよう出来上がっているのかといえば、
「皇帝として現実世界を統べる」、そのための学問、つまり帝王学であるからです。

よく出てくる「身強・身弱」というワードも、「現実に強いかどうか」の判断であり、「現実」に強い場合を「身強」といい、
いくら精神が強くても、現実に弱ければ「心強」などといわず「身弱」というこのをみても、「現実」を中心に考える、現実至上主義がベースになっていることが分かります。

位相法条件などは「現実の世界におけるカタチ」を成すかどうかをみるための技法で、
合法・散法というのも「現実においてカタチが融合する」組み合わせが「合法」、「現実においてカタチが分離する」のが「散法」で、
有形・現実の世界においてどんなカタチが形成されるのか、を見事に捉えることができます。

但し「有形・現実の世界」限定でのカタチであって、
その中身、意味、そこから感じられるものを、そこから捉えることはまるで出来ません。
けれど、兎にも角にも「有形・現実の世界」でそういう「カタチ」ができるその現実のカタチを位相法は捉えることができます。

また、有形・現実の世界で大事なものとして「根っこ」があり、
根っこの有無は、現実に立脚しやすいかどうか?
‥をみることができますが、

こうした要素はすべて「有形・現実の世界」=実業・政治、利害損得の世界
‥において、存在感を発揮するために必要な要素であり、
現実において存在感を発揮しないとなれば、こうした要素をみていく必要はありません。

例えば、根っこがないと、
有形現実の世界における存在感やその維持継続には難しさがあるのですけれど、
無形の世界においては、根っこがなくてもまるで問題ありませんね。
(むしろ、根っこがあると精神の世界に入り込みにくくなる傾向もありますね。)

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