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【社会福祉士実習】巡回指導を終えて

担当させていただいたソーシャルワーク実習Ⅱの巡回指導がすべて終了しました。
180時間の実習の間に、5回の巡回訪問を行うことになったため、だいたい週に1回程度実習生のもとへ訪問してきました。


巡回指導の回数が増えたことによるメリット・デメリット

メリット

巡回指導の回数が増えたことで、個人的にメリットと感じたのは、
・実習生との関係構築がしやすい
・実習生からすれば、安心できる存在(大学側の人間)が来るため、少し和らぐ→今回そんな存在になれていたかは不明だが・・・
・一週間ごとに実習目標を確認でき、それに応じた助言や次回までの取り組みを決めやすくなる
・実習生が悩んでいること、困っていることで指導者にはなかなか言えないことを早めに伝えることができる
・実習生の変化(いい方も悪い方も)に気づきやすい
・実習指導者との関係構築がしやすい

デメリット

逆にデメリットとしては、
・指導者の業務を止めてしまう機会が以前より増えたため、実習指導に対する負担増と感じる方もいるかもしれない
・実習生の中でもあんまり来てほしくない人もいるかもしれない

個人的な感想

私としてはメリットをとても感じた。
実習生・指導者・巡回指導員の三者で実習目標に沿って進捗を確認しあえる機会が増えたことは連携を深められる貴重な機会であり、社会福祉士養成に関して有益なことではないかと感じた。

巡回指導員として

言語化する力

これまでの実習指導者としての経験をした際にも思ったことだが、指導者や巡回指導員側に立つことで、自分自身も学びの機会となる。


面談時に「隣の特養にいる妻に会いたい」との本人の想いを聞き取った実習生Aさん。
しかし、その想いをどのように支援計画に落とし込もうか悩まれていました。
そこで、「妻に会いたい」の背景には何があるのかを考えてみませんかと提案。

妻と会いたいといっても、
・コーヒーを飲みながら話がしたいのかもしれない
・たまには食事を一緒にしたいのかもしれない
・一緒に近くでも構わないから外出したいのかもしれない
・顔が見れるだけでいいのかもしれない
と例を出して、イメージしてもらいました。

その後、さらに聞き取りを続けてもらったところ、
「ただ会えるだけでいい。少し顔を合わせるだけでいいんや」と
笑顔で話されていたとのこと。

隣同士の施設ですが、面会には予約がいるので、
「必要な手続きを本人が事務所で出来るようになる」を目標に
支援計画を立てられました。

「あの人なら自身で手続き出来る力があると思います」と実習生Aさん。
強みに気づき、それをエンパワメントされていました。

私が感じる実習指導に関わる醍醐味

実習指導の中で、実習生にどう伝えればイメージできるか

ここが個人的にはいつも試されているなと思うポイントであり、
自身の成長につながるポイントと感じています。

実習生によって、これまでの生活歴も様々。
それぞれが経験してきた背景に合わせて、
どんな風に伝えればいいか。
言語化すればいいかをいつも考えさせられます。

うーーーーんって悩むけど、
でもこれが私自身は楽しい。

実習生が理解出来た時のパッと顔が明かるくなる感じが忘れられない。

少しでも後進育成の力に。そして、自身のさらなる成長のため、
今後も関わり続けたい。

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