人のお陰、じぶんのエゴ 思索メモ #10
よく言われる話だが、インタビューで、取材相手の話を「引き出す」という言い方がよくされる。
それも間違いじゃないかもしれない。しかしあたかも、取材対象者の心の奥底に秘めていたものを、“インタビュアーの巧みな話術によって” 獲得したかのように聞こえてしまう。そこにはインタビュアーの傲慢さが垣間見える。
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取材対象者が自分によく話をしてくれるとき、それはインタビュアーの話術がそうさせているのではなく、相手が心を遣ってくれているから。真摯に心を砕いてくれている