見出し画像

最近読んだ本。

こんばんは。最近は、これnoteにかきたい!と思うことがいっぱいあってうれしいです。日々の出来事一つ一つを大切にしよう、記憶に残そうと思うようになりました。

先日、本を読みました。読書は好きなのですが、どうしてもまとまった時間で読みたいタイプなので、なかなか読む機会がない。
図書館で借りてきました。一冊に3つの異なる作家の短編が入っています。

ドストエフスキー、芥川龍之介、プレヴォーの3人の短編。
一時間弱ですべて読み終えました。意外とすんなり読めた。


1、「正直な泥棒」/ドストエフスキー
 個人的にドストエフスキーの物語は好き。登場人物がロシア人なので名前がわかりずらくて、「罪と罰」なんかは何回も人物設定を見返して読んだ。でもこれは数人しか出ないし、すぐ理解できる内容。理解はできるけど、あまり共感はしなかったかな。内容的に共感するものでもないけど。でも登場人物も自分の矛盾した行動に気づいているからそれが面白かった。

2、「秋」/芥川龍之介
 日本の文学なだけあって。すんなりと読み進められた。やっぱり日本が舞台だと情景も浮かびやすい。とある姉妹のお話。姉が中心だけど、第三者からの目線で書かれているから時々入る情景描写が際立って美しく感じた。『松は初冬の空の下に、簇々(そうそう)と蒼黒く茂っていた。』この1文が好き。

3、「田舎」/プレヴォー
初めて読む作家。女性の心理描写に長けているフランス人作家だそう。この物語は女性の手紙が大半を占めている。私は結婚をしたことがないけど、この女性がとった行動はなんとなく、言葉では言い表せないけれどわかるような気がする。それを文章にしたんだからすごい。リアルだった。
『すべての女の手紙を読むには、行の間を読まなくてはならない。』


この3つは「心」という題でひとまとめにされていました。
3作とも、登場人物の行動や言動、考えが矛盾していて、そんな矛盾している自分を自覚している点が共通していると思いました。実際、人間なんて矛盾だらけだと思います。でも、その矛盾している心とどう向き合っていくか、考える時間も必要だなと感じました。
すごく有意義な時間だったと思います。
他の本も読みたいです。


ではまた。