読書感想 脳HACK大全 茂木健一郎著

 茂木健一郎先生が出版された脳HACK大全を読み5つのことを学びました。1つ目は2つの役割がある脳。2つ目はアクティブはパッシブよりも幸せな人生であること。3つ目はタイムプレッシャーの大切さ。4つ目は鶴の恩返しから学ぶ集中力の上げ方。5つ目は「我」に対して意識すると脳の機能を下げるということです。

 1つ目の2種類の脳の役割ですが、脳には2つの学習機能が存在します。「感覚系の学習」と「運動系の学習」です。感覚系は五感を使った受け身学習、運動系は手足や口を使い動かす学習です。インプットは感覚系、アウトプットは運動系ということになります?感覚系は感動したり、理想的なものを見たりするときに使用されます。本体に運動系は口で説明したり、運動であれば速い球を投げたりなどです。両者の違いとしては感覚系は勝手に伸びます、しかし運動系は実際に行動しないと伸びません。感覚系はすこしのきっかけで一気に上がりますが、運動系は反復的に行わなければ伸びません。本書内ではこの両者の感覚をバランス良く育てなければなりません。感覚系が極端に伸びると「自分自身の納得のいく物が創り出せない現象」に陥ります。反対に運動系が極端に伸びれば「不出来な物が出来てしまう現象」が発生するのです。両感覚をバランスよく育てるのがとても大事なことだと学びましたら。今こうして感想文を作成していますが、これがまさに運動系の感覚を養っているのです。

 2つ目のアクティブは幸せであるとのことですが、受動的と能動的の2つを選ぶのであれば能動的な人生を送るのが幸せの鍵であると学びました。人間の幸福度を測定した結果、受動的な趣味を持つ人と能動的な趣味を持つ人では能動的な趣味を持つ人の方が幸せだという結果がでました。この趣味のことをパッシブレジャーとアクティブレジャーに分けて呼ぶことができます。パッシブレジャーとはテレビを見たり、買い物したり、YouTubeをぼーっとみることであります。一方アクティブレジャーは登山をしたり体を動かしたり、このような読書感想文を書いたりなどすることです。読書は一見パッシブレジャーに当てはまると考える人が多いと思いますが、実は読書はアクティブレジャーに当てはまります。読書は文字から自分の頭の中に映像や背景を作り出さなくてはなりません。なのでテレビを見たりなどの行動とは別の扱いとなります。体を動かすのが苦手、あるいはけがのなどで運動が好きなのに出来ない人はぜひとも読書をして頭のバランスを均等に保つことをオススメいたします。

 3つ目のタイムプレッシャーの重要さですが脳のドーパミンと関係があります。人間はドーパミンの奴隷とも言われ、ドーパミンが脳内で放出されるとその放出される行動を繰り返したくなる特性があります。タバコや酒、ギャンブルなどが典型例です。このドーパミンを出すには既にできることを行うのでは放出させることができません。放出させるには自分の限界の実力の少し上のレベルに挑戦することで出すことができます。脳味噌はクソドMです、常に苦しい状況を求めています。いわゆるSM好きです。そのドMな脳を喜ばすのに1番の方法はタイムプレッシャーをかけることです。自分の作業に締め切り、タイムリミットを設けるのが得策です。制限時間内より早く解くことで脳味噌は喜びドーパミンを放出することができるのです。例えば2分で解かなくてはいけない問題を最初は2分で制限時間を設けます。それが出来たら次行うときは1分45秒にタイムリミットを設ければ脳に良いプレッシャーをかけることができます。タイムプレッシャーを使いこなせるようになれば確実に脳機能を上げることが可能となるでしょう。

 4つ目は鶴の恩返しで学ぶ集中力向上術です。鶴の恩返しでは鶴が脇目も振らずに恩返しのため反物をおっていました。あの姿から学ぶのが最善だと述べてありました。集中力とは3つの要素からできています。「速さ」「分量」「没入感」です。速さとは制限時間、タイムプレッシャーをかけて自分のリミットを少しずつ上げていくことであります。しかし確実性がなければ意味がないので確実性を持ちながら行っていきましょう。2つ目の分量ですが、これは学習の作業量を多くすることです。集中力というのはずっと休まずに何か作業をしている状態を作ることが必要なのであります。ぼーっとせずとにかく忙しくやること、それが大事なのです。速さを上げつつ行える作業量を増やすことが大事であると学びました。3つ目は没入感です。没入感はゼロの心であり、周りの雑音が一切聞こえないくらい集中することです。訓練法としてはどんな場所でも作業にのめり込むことができる脳味噌を作ることであると茂木先生のYouTubeで学びました。極端な話でありますが工事現場の近くで耳栓なしで勉強できる人はこの没入感をマスターしたといってもいいでしょう。私は是非とも目指したいです。

 5つ目は「我」に対して意識すると脳の機能を下げるであります。人間の意識に注目すると人は「私」ようするにMEを意識すると脳の機能が下がるということが発表されました。meを意識する前頭葉の「me」に関わる部分が運動野の領域を邪魔してしまい本来の実力を出すことができになくなると言うことが記されてました。本書内ではウサインボルト氏が例に上がっておりましたが、もしウサインボルト氏がmeを意識した場合世界記録を出すことはできなかった述べられています。最大限に自分の力を出したいのであればmeを忘れて無心、無、空になるのがベストだとわかりました。コミニケーションでもそうですがmeを出すと上手くいかなくなります。恋愛でもそうであります。自分を意識しまうとその分不自然になってしまうのです。自分のあるべき本来の姿で人と接するのが1番のコミュニケーション方法であると記されておりました。しかしどんなに無になっても多少はme成分が出てしまいます。しかしその少し出た成分は本来の自分であり純粋なあなた自身であると言えるでしょう。

 今回本書を読みこの感想文では書き切れないくらいの学びがありました。残念ながら今回は5つのポイントのみ絞り込みましたが機会があれば別の学んだ点も書きたいと考えております。

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