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だから、やめた

パチンコを昔していた。

365日していた。
一日2回も行ってた。

腰が段々痛くなって、
もうやだなー、帰りたいなー

と思ってたら
確変に入り14万勝って

「ああ、もうやめよう。」

と思った。

勝ち逃げだ。
私の勝ちだ。

トータルでは負けてるかもしれない。

でも最後は私の勝ちだ、
とパチンコ屋を嘲笑うかの様に
ほくそ笑んで換金所を出た。


でも散々遊ばせてもらった。

1人になりたかったらパチンコに行った。
悲しい事があったらパチンコに行った。

誰も私の事なんて見てないから
とても楽だった。

うるさいから、何も聞こえなくて
楽だった。


だから最後はなんだかんだ

ありがとう、

と心の中で感謝した。



あんなに依存してたのに
その日から急にパタリと

行きたくならなくなった。


自分でも不思議だ。
主人も不思議がっていた。

何が理由って訳じゃないのに。
でも妊娠したのは1つの理由かもしれない。

食べつわり以外なくて
きついとかはなかったけど。


そして賭け事あるあるとして
自分の中のバイオリズムを気にする様になる。


ギャンブラーあるある。

験を担ぐとも言う。


先勝だとか、大安とかじゃなくて

自分の中のバイオリズム。

悪い時はどんなに良い台に座っても
駄目だし

良い時は糞みたいな台でも出る。


それが何日か続いたり
その日だけだったり
何ヶ月も停滞したり。

バイオリズムが悪いとわかってても
結局パチンコに行くんだけどね。


知り合いは汚いトイレを見つけて掃除すると
パチンコに勝つと言っていた。


多分うそなんだけど、
何か面白い。

思い込みによるプラシーボなのかもしれない。

でも、

よし今日は私は絶対に勝つよ!


と自分に言い聞かせたとて
バイオリズムは変わらない。

それの証明は、感覚としか
現せないんだけどね。


そして、パチンコに勝つバイオリズム。

私の場合のトリガーポイントは

「ちょっと嫌な事」

があった時。

主人と喧嘩した時、お皿を割った時、
会社で怒られた時、爪が割れた時


ああ、これは勝つなって
思って行くと

大体勝つんだ。

不思議と。


今思えば只の現実逃避だったんだろうけど


何かそんな風に思う若い時の自分を思い出して
懐かしくなって

この記事を書いている。


と言うものの、

先日からそのトリガーポイントとなる

「ちょっと嫌な事」

が続いたから。

いや、ちょっと嫌な事じゃない。


まず1番は危なかった事。


毎日家族に食事を作っているけど
初めて体験したことがあって‥。


唐揚げをしてたら、
上に吊り下げていた鉄のフライパンが
油の入った鍋に落下して


鍋がひっくり返りそうになった。

私は本当にギリギリで
油を避けたが、

一歩間違えると全身で
熱々の油を浴びる所だった。


まあ、ポジティブに考えたら
こどもじゃなくて私で良かったけど。


最初は初めての経験に
びっくりする所か感心すらしてしまった。

ちょっと火傷程度ならあるが

あの鍋を被っていたら
私はすぐに119番だっただろう。

主人が後ろで取り皿なんかを
用意してて

「えっ今のかなり危なかったよね?」


と唖然としていた。

私も

「うん、危なかったよね。」

と唖然としたが、またすぐに
鶏を揚げる。

主婦は止まらない。


その後は
本当に些細な日常の嫌な事が
何回か続いた。

(子どもが牛乳一本こぼすとかね。
慣れてるけどな。)



それでふと、
パチンコの事なんて書いてみる。

やってた事すら忘れるくらい
昔のこと。

パチンコ全然してないのに。


昔の私だったら、
今パチンコに行ってるなーと

懐かしい気持ちになり

私はネットで
年末ジャンボ宝くじを

3セット購入した。


私は地道、が大好きな純日本人である。

ラッキーなんかない、
こつこつと働いた人が

人生で成功すると思っている。

なのに、宝くじを買ってしまう
この矛盾‥。


当たるわけないと思いながらも
年明けはきっと

ドキドキしながら当選発表を見て


やっぱり、当たるわけないやん!
一万円で焼き肉でも行けば良かった!

とぼやく未来を
安易に想像しながら


今日は笑って
眠りにつこうと思います。


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