いかに無難に定年まで過ごすかを考えて仕事をしていた人の人生が楽しそう
こんにちは。
木内(きのうち)です。
僕は民泊やゲストハウスをしている関係で、ほんとに多くの人に会います。
以前ご宿泊いただいた男性ゲストさんの考え方が僕とは違っており、面白いと感じたのでシェアしたいと思います。
その考えとはズバリ『いかに会社員生活を無難に過ごすか』というもの。
その話を聞いてこのようなツイートを書きました。
最後まで読むと、『こういう生き方もあるんだな』となると思うので、ぜひ会社員の人は読んでみてくださいね。
定年までいかに無難に会社員として過ごすかを考えて仕事をしていた
その60代の男性ゲストさんにご宿泊いただいた夜、僕と彼の他にその会話に参加していたのは、
20代男性ゲストさん(現在大学4年生でこの4月に就職)
20代女性ゲストさん(現在一流企業に就職しているOLさん)
でした。
始めは旅行の話や過去行ってよかった日本や海外の旅行先の話をしていました。
その会話の流れで、20代の男性がこれから就職するにあたって何かアドバイスをいただけませんかという話になったんですね。
就職後の3年間の努力の差は時間が経つにつれどんどん大きくなっていく
その女性ゲストさんは『就職してからの3年間の努力がそれ以降に大きな差を生む。だから、仕事以外でも学び続けることがいいよ』とアドバイスされていました。
実は、この女性ゲストさん、超有名大学を卒業して海外への留学経験もあり、なおかつ超一流企業のしかも担当している仕事が選ばれた人間がするような仕事をしている人なんですね。
つまり、常に努力を続けて来られた方。
話をした雰囲気で『この人仕事ができるな』と思う感じの女性でした。
そして、僕の順番ですね。
僕は『欲を持った方がいいよ。欲に素直になると行動力が増すよ』とアドバイスしました。
なぜなら、このゲストハウスにお越しになる大学生の多くは『無難な道』を選択する人が多いからですね。
だから、自分が『やりたい』『成し遂げたい』などと思っていること=欲について素直になった方が楽しい人生になるよとアドバイスをしたんですね。
つまり、僕もその彼女も『基本的には努力をして結果を出す』という考え方なんですね。
そして、いよいよ今度は退職をした60代の男性のアドバイスの番です。
60歳まで勤め上げるなんて、僕もその彼女も経験していません。
だから、彼の発言に期待したんですね。
一体どんな言葉が出てくるのだろうって。
すると、彼のアドバイスは『40代になった頃からどうやったら無難に定年を迎えることばっかり考えて仕事をしてきた』というものでした。
無難に定年を迎えるためにはどうするのか考えて仕事をしていた
彼の発言には僕は相当肩透かしを食らった感じだったんですね。
『えっ!?』って一瞬自分の脳が混乱した感じでした。
僕はその言葉を聞いたとき、内心
『無難に過ごすことばっかり考えての仕事なんて楽しいのかな』
『成長の機会を自ら放棄しているのでは』
なんて思ってしまったんですね。
もちろん、今までこういう考えの人との話はあります。
ゲストハウスにもこういう人も多くご宿泊いただきます。
むしろ、僕や彼女みたいに『仕事でより大きな結果を残すために努力する』という人の方が珍しい部類になります。
では、今まで同じような話をしているのに、どうして彼のことをnoteに書こうと思ったのか。
その理由は2つあるんですね。
それは、
人生を本当に楽しんでそうだったから
すごく良い人だったから
です。
定年後の人生が本当に楽しそう
彼の定年前の会社員時代はどういう人間だったかは知りませんが、定年を迎えた彼はとてもいきいきと生きていました。
旅行が大好きで、日本だけではなく海外の様々な場所にも旅行に行かれていました。
確か去年と言っていたと思うのですが、フランスからスペインに伸びている『サンティアゴ・デ・コンポステーラ』にも挑戦されたとのこと。
その旅行先の会話を本当に楽しそうに語ってくれたんですね。
つまり、過去一生懸命働いたかどうかは関係なく、現在の人生を本当に楽しまれていました。
でも、中には一生懸命働いたために不健康になり病気になる人も多いですよね。
ひどい人では鬱になり自殺する人も。
でも、彼は定年まで無難に過ごすことを選択して仕事をしていた人。
決めつけるわけではありませんが、彼の言葉からは仕事の話は聞かず本当に今を楽しんでいることがわかるんですね、彼の口から出てくる言葉1つ1つから。
では、どうしてこんな楽しく生きることができるかというと、お金に余裕があるからだと僕は思っています。
なぜお金に困っていないかというと、
借金がない
妻の年金も多い
とのことを会話の中で話されていたからですね。
だから、『あれ!?そういう生き方もあるのかな』って思ったんですね。
一生懸命働いくというよりも、無難に定年まで仕事をする。
僕の考え方にはありませんが、それでも結果として人生を楽しんでいるのは、本当に素晴らしいと感じています。
また、その彼が本当にいい人だったんですね。
素晴らしい人格の持ち主
僕は毎日のように多くの人と話をするのですが、彼の物腰の柔らかさ、挨拶の仕方、年下の僕に対する言葉遣い1つとっても、とても素晴らしかったんですね。
偉ぶることもなく、敬語できちんと話かけてくれ僕の言葉にもしっかりと反応をしてくれる。
『人間として当たり前じゃない?』と思うかもしれませんが、そんなことないんですね。
若い人でも定年後の人でも、男性女性、人種関係なく横柄な人はいます。
偉そうに喋ってくる人もいます。
たとえその人が仕事ができた人であったとしても、やはり僕としては気持ちがいいものではないですよね。
でも、それが初めて会ったときから、すごく良い雰囲気を出してくれているんですね。
だから、この人に対して興味があったんですね。
そして、その彼の答えが『定年までいかに無難に過ごすか考えて仕事をしていた』ということだったんです。
彼の元々の性格なのか、それともあえて競争社会に身を投じなかったのかわかりませんが、楽しそうに生きて、素晴らしい人格の持ち主の方でした。
まとめ
今回は定年を迎えるにあたっていかに無難に仕事をするかということを考えていたゲストさんの話を書いてみました。
そして、先程も書きましたが、彼のことをブログに書こうと決めたのは、
人生を本当に楽しんでそうだったから
すごく良い人だったから
ということでしたね。
『定年まで無難に過ごすために仕事をしていた』という発言に関しては、仕事を一生懸命している僕にとっては、即受け入れることはできません。
かといって、僕の社員でもないので、『仕事をしろ』なんて言う気もそもそもありません。
ただ、そこには人生を楽しんでいる素晴らしい人格者との会話があっただけなんですね。
だから、何が人生において大切なのかなってあらためて思う出来事でした。
色んな意味で考えさせられるゲストさんでした。
今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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